こんにちはもみじ
40代女性のプライベートコーチ坂本ともこです。


先日、愛読書として里中満智子先生の
「天上の虹~持統天皇物語」を紹介してから
また自分も読みたくなって、読み返しています。

やはり何度読んでも、感動します。
世の中ではワンピースとか少年マンガが注目されるけど

わたしは主人公が女性じゃないと読めないんですよ。
やっぱり共感力が高いのかしら?

主人公の持統天皇(鸕野讃良)は、天智天皇の皇女として
大化の改新の年に生を受け、天武天皇の正妻として
激動の人生を送った 女帝です。

彼女の政治家、母親、女としての苦悩や生き様は
強く美しく、とても学ぶべき点が多いのです。

・・・と言っても、古代の歴史上の人物。
本当かどうか?は別にして、作者の里中満智子先生の
人生観が大きく反映されているのです。



わたしは、子供の頃から里中満智子先生のマンガが大好き。
なので、結構自分の人生観に反映されているなぁ。

「天上の虹」は長編なので、ぐっとくる場面は
たくさんあるけど、ほんの一節をご紹介します。

冬のある日、持統天皇は白く降り続く雪を見て
「春が過ぎて、もう夏が来たようね」と言います。

その言葉に周りの采女たちは、心配そうになります。

しかし、彼女はちゃんと寒いことはわかっています。
「雪を見て、ああ寒い、、、と考えただけで
よけい寒く思えるから・・・

いっそのこと「夏が来た」と想像してみれば
どうかしらと思ったのよ。」

「夏の日ざしが目に浮かぶわ。
それだけで、寒いという気持ちを忘れそう」

彼女は「そう思い込むことによって」
自分を励ます場面がとても多いのです。

女帝として、強くあるために。。
本当は強くないから、あの手この手で
自分をきたえていくのです。

そういう強さから冷たいとか傲慢だかとか
誤解を受けることもあるけど、それさえも

「すべての人に理解されたいと願いすぎると
結局、言い訳や説明だけの政策になる。

何もできないやさしい人よりも
孤独な実行家でいよう」

と腹をくくるシーンとか、女性としての優しさと
政治家としての冷酷さとの葛藤がうかがえます。

「本当は弱い部分もたくさんあるはずだけど
”自分が強い”と言い聞かせることで
自分を支えてきた。

”強い”とか”弱い”とかは
思い込みの部分が多い。

人はわたしを「強い人間」と見るだろうが
実は「自分は強いと言い聞かせている人間」にすぎない。

それでいい。
わたしは強くあらねばならない。
強くありたいのだから。」

わたしたちは、この時代のこの立場の方と
比にも及ばないけど、生き方のヒントになることが
たくさんあります。

わたしもよく「強い」と言われるけど
ホントはそんなことない。むしろ弱い方。

言われ続けることで、それがセルフイメージとなり
そして、自分もそういうフリをすることで
自分を支えてきているようにも思うのです。

あなたが強くなりたいと思うなら
ロールモデルを見つけて、そういうフリをし続けるのです。

そうすることによって、いつの間にか
それがあなた自身になっていくのですから。

この歴史大巨編には、数え切れないくらいの女性が
登場するんだけど、どの女性も、とても個性的に
愛情をこめて描かれています。

きっと、あなたが投影できる登場人物がいるはず。
歴史が好きな人はもちろん、苦手な人にもオススメです。

次巻で、いよいよ30年間続いた天上の虹も
完結となるそうです。

楽しみだけど、寂しいですねぇ。じーん




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