お疲れさま | 高塚久憲(ヒサ)のブログ

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野口聡一宇宙飛行士(57)が笑顔で宇宙航空研究開発機構(JAXA)に別れを告げた。野口さんは都内で会見を行い、6月1日付で「後進に道を譲りたい」とJAXAを退職することを発表した。今後の具体的な道は示さなかったが26年間の宇宙飛行士としての経験を「水先案内人」として次世代に継承する新たなミッションに臨む。

オヤジギャグ

1996年について民間会社勤務からJAXAの前身である宇宙開発事業団(NASDA)の選抜試験に合格してから26年間。JAXAの飛行士を卒業する会見に涙はなかった。満面の笑みとオヤジギャグを連発し、新たな門出を自ら演出した。

野口さん

JAXAの宇宙飛行士は何人もいますけど、おそらく私程メディアを愛した宇宙飛行士はいない。メディアにも愛されていたと、一方的に思っています(笑い)。

お馴染みのブルーのワークウェアからスーツ姿に変わっても変わらぬユーモアで会場を湧かせたが、宇宙飛行士のレジェンドの一人だ。2005年にアメリカのスペースシャトル・ディスカバリー号での初の宇宙飛行、09年にはロシアのソユーズに搭乗し、国際宇宙ステーション(ISS)に約5カ月間、20年には初の民間宇宙飛行船の米スペースX「クルードラゴン1号機」で、ISSに約5カ月間と2度、長期滞在した。

通算宇宙滞在時間344日9時間34分は日本人宇宙飛行士として若田光一宇宙飛行士に次いで2番目。通算ISS滞在時間335日17時間56分は日本人宇宙飛行士では最長となる。その一方で次世代にバトンを渡す決断を下した。

野口さん

(決意したのは)3回目のミッションを終えた頃から。そろそろ後進の人達、今、搭乗を待っている後輩の宇宙飛行士、新たに選抜が始まった新人宇宙飛行士達に道を譲りたい。

水先案内人

野口さんの退職でJAXAの現役宇宙飛行士は星出彰彦さん、若田光一さんら6人になる。卒業から新たな挑戦について具体的な言及は避けたが宇宙への夢は尽きない。

野口さん

民間宇宙飛行士として水先案内人として活動が続けられれば。1人の民間人として宇宙を盛り上げ、次の世代に向けて、如何に刺激を与えていくか。研究機関、教育機関の仕事に関わっていきたい。

昨年12月に東京大学先端科学技術研究センター特任教授に就任。「何をするにも遅すぎることはない」と、新たな舞台で新たなミッションに挑む。

the end.