三之介「飛龍は下手くそだ!・・・」というエピソード | 近江飛龍オフィシャルBlog

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この数年、芝居の台本を書いていません

 

 

人間というものは浮き沈みがあるものです。

 

 

僕にとってはやはり42歳の時に脳出血で倒れてからの心の葛藤が長く続き、その悩みを振り切り会社を設立したもののコロナ禍になってしまった・・・

 

 

そんなこんなで中々モチベーションが上がらなかったのも事実です

 

 

今年の4月に上演したお芝居は、故浪花三之介のお義父さんとディスカッションしながら意見を出し合い、たった1時間半足らずで新作の台本が出来てしまったというエピソードがありました。

 

 

しかし、今年の6月にお義父さんは永眠いたしました

 

 

やはり心にポッカリ穴が空いたような虚無感に見舞われていたのも事実です。

 

 

今でこそ、近江飛龍という役者は「普通」?少し違うかもしれん・・・

 

 

皆さんに「奇抜」な役者として認知されるようになっています

 

 

でも一昔前はそうではなく、ただ元気よく口上挨拶をしただけで「うるさい」のレッテルを貼られたり、三枚目しか出来ないと言われ、お客様や同業者からも白い目で見られたものです

 

 

しかしお義父さんは、近江飛龍の良き理解者でした

注)理解者になったのは結婚してからですが・・・

 

 

お義父さんの残した名言があります

 

「近江飛龍はそんなに上手くない!でも「飛龍」というブランドを作り上げ、人に文句を言わせない唯一無二の舞台とパフォーマンスは認めざるをおえない。だから教える事は何もない。それよりも近江飛龍独自の芸を磨いた方がお客様は喜ぶんだ!飛龍の舞台の面白さが分からない人は視野が狭いんだな」

 

「自分が演りたい舞台より、お客様の目線でやりなさい」

 

これだけは、いつも飲んだ時に言ってました。

 

 

12月の朝日劇場の公演も近づいてきました

 

 

今回はたくさんのゲストの皆さんに助けられる公演となっています。

 

本当にありがとう!

 

 

来年は久々に芝居を創ってみたいと思う

 

いま、アイデアがいっぱい浮かんでいるんでね

 

 

それと今回、朝日劇場様の提案で、12月4日〜10日まで劇場ロビーにて、朝日劇場や家に眠る貴重な昔の資料を展覧する

 

「浪花三之介」我が役者人生の生涯展

    令和に散った男華

  

を開催していただけることになりました

 

 

嫁もその兄も、追悼座長大会や偲ぶ会よりも嬉しい事だと喜んでいます

 

 

それと今回、朝日劇場の楽屋には「浪花三之介」の暖簾が掲げられる予定です