女人入眼:永井紗耶子 | 図書館司書の読書日記

図書館司書の読書日記

こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 北条政子の物語というか、「鎌倉殿の13人」のイメージで読めました。

 あのドラマの北条政子の様子がくっきりと重なってきます。

 大姫の哀しみが伝わってくるのですが、そのことを政子は理解しない。

 朝廷と武士の違いもわかっていない。

 政子はただただ頼朝が好き。

 政子基準の幸せを押し付けられても、拒めない大姫。

 北条の力で征夷大将軍になれたので源氏の頭領であっても、政子には逆らえない頼朝。

 子供全員に先立たれても、北条の人間として生きている政子の強さ。

 その鈍感さが尼将軍の強さだと思いました。