戦後のあらゆる詐欺を辿るようなお話です。
どこでどう間違ったのか。
権力のある者が手にする富はどのくらいになるのか。
家族を守りたかっただけの男が、どんどん深みにハマっていきます。
詐欺の匂いを嗅ぎつける者。
詐欺師の上前をはねる者。
楽して暮らしたいとは思うものの、そこまで欲深くなることはできず、物語として読みましたが現実にこういう世界が繰り広げられているのかぁと思ってみたり。
蛙の子は蛙、というか主人公の娘の邪悪さがまだまだ詐欺の世界は可能性があることを匂わせているようです。
過去にどんな詐欺がありその手口がばらされているにも関わらず、引っかかる人が絶えないのはそういうことなのかとも。
政府がやっている年金詐欺みたいなこともありますけど、つましく心豊かに暮らせる老後を迎えたいものです。