平安時代天皇列伝 桓武天皇から安徳天皇まで | 図書館司書の読書日記

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著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 本日は「天皇誕生日」。

 だからというわけではないですが、「天皇」関係の一冊。

   平安時代って華々しいですが意外と「天皇」の影は薄いような…。

 タナボタのように即位した白壁王(光仁天皇)の第一皇子の桓武天皇ですが、母親の出自のこともあり元々は年下の他戸親王が皇太子でした。

 その後の平城天皇は薬子の乱で有名ですし、橘嘉智子や嵯峨天皇も小説になっているのですが、その後は藤原氏が台頭しているのが平安時代のイメージです。

 安徳天皇も有名ですが、その悲劇的最期をもって平安時代が終わるのか、と思うとなんとも言えません。

 臣下が好き勝手していても「天皇」が絶対であるという心理的なものが機能しているのが日本的な精神性なのかなぁとも思いました。