富士山が噴火して都会から人がいなくなった世界。
格差社会が進行して、首都機能の移転も。
義父に騙されて代理母になった主人公。弟妹のために、子供を持てない人のための人助けになる、そんな言葉を鵜呑みにした主人公は、子供を産むまではそう信じ込んでいた。
真実に気づいた主人公が、搾取されない人生を歩むために選んだのは代理母斡旋業。
矛盾しているかもしれないけれど、代理母を経験したからこそ、代理母側の気持ちに寄り添えることができる。
代理母を利用したい側の事情は様々ですが、格差を増長する理由もあってモヤモヤします。
さらに不純な動機を持って訪れる独身男。
女の敵は女のようなところもありますが、国を超えて支え合おうとする人たちに、幸あれと思いました。