特殊清掃人:中山七里 | 図書館司書の読書日記

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こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 何か怪しげな事件、組織の話かと思ったらそんなことはありませんでした。

 ですが、イヤミス要素は健在です。

 孤独死した娘の抱えていたもの。

 孤独死した学生時代の友人。

 伝説の相場師の残した遺産にまつわる遺言書の謎。

 人は一人で亡くなるけれど、亡くなった後にあるあれやこれやは一人でカタがつくものではありません。

 だからこそこじれない程度の人間関係は大切にしないといけません。

 いくら都会とはいえ特殊清掃のお仕事がダブルヘッダーであるようなのは別の意味でホラーですね。

 孤独死の前の汚部屋掃除も特殊清掃の範疇のようですが、そうならないよう常日頃のお片付けをしようと思いました。