ゴヤの名画と優しい泥棒 | 図書館司書の読書日記

図書館司書の読書日記

こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。

 
 とても素敵な作品でした。
 
 しかも、実話だそうです。
 
 ヘレン・ミレン演じる妻が堅実であるのに対して夫は少し破天荒。
 
 偏屈な老人が、BBCの利用料金に物申したりしているのですが、なぜかウエリントン公爵の肖像画をナショナルギャラリーから盗み出してしまいます。
 
 この盗難に関する裁判のシーンがシニカルながら人情的。
 
 陪審員に訴えかける弁護士の話術。
 
 階級社会のイギリス🇬🇧
 
 妻の雇い主のアッパー階級のご婦人が、傍聴していて、主人公に寄り添うところも精神の自立を感じさせます。
 
 BBCの利用料金が高齢者は無償化されたとエンドロールで明かされますが、日本の場合はどうなるのでしょうかね。