三つのアリバイ:鯨統一郎 | 図書館司書の読書日記

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こちらは主に備忘録的読書日記と映画の感想を記しています。
著作権法上、ネタばれしないように書いているので味気ないとは思いますが、こんな本があるのだと興味を持っていただけたら幸いです。


 「女子大生桜川東子の推理」シリーズ最終巻です。

 いままでの物語は、バーで語られていますが、そこにいるメンバーの正体は謎です。

 お気楽で楽しいメンバーたちですが、お互いのことは本当には知らない。

 そして桜川東子もミステリアスな人物のままです。

 バーテンダーのいるかちゃんに、頼りないマスター。

 そんなバーに集う人々の楽しい時間が、これで最後かと思うと、余韻を楽しみたくなる作品でした。

 またどこかで、飄々と立ち回っていそうなマスターが、どこまでも気になります。