井原西鶴の「好色五人女」のオマージュ。
有名な「八百屋お七」しか知りませんが、元ネタをちゃんと読みたくなりました。
歌舞伎や浄瑠璃、戯作になっている元ネタ。
その元ネタを薬売りが採録するところから始まります。
人々が噂する男女のこと。
真実は当人同士にしかわからないけれど、それすらも男と女では理屈が異なっていたり…。
ひとつの事象を多面的に解釈して、最後にすとんとサゲがつくように仕上がっています。
当初は「四人女」だったのが、西鶴自身のネタも交えて「五人女」となっているタネ明かし。
恋に生きた市井の男女のことと、西鶴自身のことが、うまくリンクしていて、作者と作品のカタチを見せてくれています。
