殺人事件の時効が廃止されたとしても、容疑者が存命でなければ捜査を続ける意義はない。
関係書類が積み上がるばかりである。
昭和という激動の時代から、一億総中流の平成バブル、そして昭和100年の令和。
ある事件の関係者が、別の事件とも関わりがあるようだが、その尻尾がうまく掴めない。
もどかしくも、鑑識技術の向上で明らかになることがあって、少しずつ過去の事件が解けそうになってハラハラしました。
暴力団と紙一重のようなマル暴。
その彼もハーフということから偏見を持たれた幼少期があり、児童養護施設出身という過去を持っている。
児童養護施設出身の3人の少年の人生から見えてくるもの。
戦後ということを差し引いても、施設育ちという悲しさは、変わらないようで、それでも生き抜く強さを持てば銀行幹部にまで出世できる。
ある意味希望を持てば成り上がれた時代。
実際の事件と絡めながら進む物語に、もしかしたら事実の記録かと思うほどリアルな作品でした。
