今までもチラチラとは見ていて、うわあかっこいい映像だなあ、渋い木村くんかっこいいなあとは思ってたんです。
でもちゃんと一話全部を見てはいなくて
北村匠海くん編が肝らしいと聞いたので今回見てみることにしました。
ストーリーをざっくり書くと
☆
就職の決まった大学生が担当教授から卒論に単位を出せないと言われてあわててその教授の住む山荘みたいなところへ行き、どうしても単位をくれないとわかってベランダから突き落として殺す。
一方、秘めた過去を持つ北村匠海くんは木村くん演じる風間公親教官の下、刑事となるべくこの事件を担当する。
北村くんは犯人は第一発見者の大学生と当たりをつけるもなかなか証明できないが剣道の打ち合いなど風間の精神的修行の末、大学生の偽証を崩す。
☆
って感じでした。
前に、なにかのライターが書いたこのドラマの感想を見ましたが、その感想とほとんど同じ感想を持った。
まず、ドラマ全体の作り、木村くんの激渋の風見公親のかっこよさ、昭和の警察ものみたいな暗い重さ、ラスト主題歌に被せて今までやこれからの出演者が出たり次週予告を見せるやり方、とにかく映像的にはかっこよさの極みであり確かな腕のスタッフが集まっている。
問題はストーリー。
毎回新人刑事が主役となり風間は狂言回し的位置なのは、面白い作り方でいいと思うのだが、
今回なんて、この大学生を疑わなくて誰を疑うのか?って感じだし、暑いからボタンを落とした、ってだけでもう嘘をわかるレベルだった…。
こんなのを見破って偽証見破った!ってなるの?😯 と、私でも思った。
なんか、今までの話でも、視聴者がガクッとするような推理があったりしたらしいので、たぶんこういう安易さのことなんだろうな、と思った。
最後の歌に被せて、北村くんの他にも、毎回の新人刑事、赤楚くん、新垣結衣、白石麻衣、染谷将太くんなどの姿が流れ、既に出た人のことは懐かしく、まだの人のことは期待を持ってその映像を見るわけですが、
やっぱり、
この人たちが同じ教場の生徒として仲間として語り合い仲良くしときには仲間割れし、
というのが見たいなあーと強く思ってしまうのですよ。
今シリーズのゲストスターたちはみんな以前の2夜連続の時より格が上がっているので、そんなに出るわけにもいかず、学校じゃないのでストーリー的にもそういうわけにはいかないとはわかるのですが。
(前の人が去って新しい人が来る、これが人生だ、というクールな人生観を表現している)
脚本は君塚良一。ヒューマンドラマの名手みたいな人かな? ヒューマンな部分はまあいいと思うけど、ミステリー部分は別に考える人がいてもよかったと思う。
最後、大学生は自殺しようとするのかな?と思ったら千枚通しで北村くんに襲いかかってきてびっくり。
一応新聞社に受かって記者になる人がこんなことするはずない。
なにか、もっと悪いやつに千枚通しで操られたようだったけど、そこはもっと洗脳された描写がないとわからないんじゃ?と思った。
■チラチラ見てた時、「風間のキャラって「男たちの旅路」の鶴田浩二みたいなものだな」と思いついていたのですが、今度の金曜からNHKBSPで男たちの旅路の再放送をするようです。
■視聴率が振るわないようですが、たぶん風間の厳しさが視聴者に好まれないんだなあ。こういうかっこよさは玄人好みなんだ。(玄人好みにしては推理がイマイチなのだが)
視聴者は木村くんが若い頃演じてきたような権威への反抗やかっこいいながら軽妙さがあるところが好きだったんだな。
若い刑事たちの方もいつも深刻な感じで軽さや笑いがないドラマなんだよな…