7月22日に小平市学園西町3丁目の福寿会(老人会)のお誕生日会があった。毎年2回あり、前半は1月から6月までに生まれた人が招待され、役員も含め、12人ほどが西町の地域センターに集まった。

私の隣に座ったご婦人は、90歳だということでみんなに祝福された。

彼女の生れは広島県呉だという。夫も父親も兄弟もみんな海軍軍人だったそうだ。彼女もどこか凛としたところがあり、いかにも軍人の妻らしい人だった。小平に来て40年ほどたつそうで、夫が69歳で亡くなり、そのあと20年は一人暮らしをしているそうだ。息子が一緒に住もうといってくれているが、断ったという。娘さんが時々顔を除いてくれるので、安心だそうだ。また、隣にこの会の会長さんが住んでおり、よく声をかけてくれるので助かっているという。まさに、遠い親戚よりも近くの他人なのだろう。話していて少し耳が遠いようだが、足は極めて丈夫だという。子供のころ、家から小学校まで遠くて、毎日歩いたので足には絶対的な自信があるそうだ。長生きの秘訣を聞くと、笑い野ながら答えた。

「子供と同居しなかったことが良かったかもね。同居していたら、とっくに老人ホームに入れられちゃっていたでしょう」

私は、妻に先立たれたら、すぐに老人ホームに入ろうと思っていたが、今は一人暮らしをしたいと思っている。90歳を過ぎた一人暮らしのおばあさんは、結構楽しそうに生活しているように見えた。現在、楽しみは特にないというが、結構楽しそうだ。一人地域センターまで歩いてこられるなんてすごいことだ。同居していかにもたら、一人では危ないといって、外出させてもらえなかっただろう。名前は国分さんといった。初めて聞いた名前だというと、笑いながら答えた。

「ジャニーズに、国分さんが一人いるわよね」

わたしもあんな元気な90歳になりたいものだ。瀬戸内寂聴さんのように、99歳までこんなブログを書いて生活できたらいいなあと思った。