私の孫である高校2年生の陽登君からメールが来た。高校を出たら、警察官になりたいそうだ。私に就職試験の勉強を見て欲しいという。

彼は、決して頭が良いとは言えないが、一度始めたことはやり通す粘り強い性格を持っている。私は頭が良くて、移り気な子供よりも、どこかどんくさいが着実に努力する子が好きだ。ハーちゃんは、まさにそんな子供だ。一昨年のことだが、毎日日記を書きなさいといって、少し高いノートをあげたことがあった。まあ、3日坊主だろうと思とていたが、彼はあれから2年間一度も休まずに日記をつけているそうだ。

来年の9月の教養テストの問題集、エントリーシートの書き方、論壇指導、面接指導などをみっちりやりたいと思っている。まず警視庁の過去問題をインターネットで取り寄せ、毎日やるようにと彼にいった。まず「20秒の習慣」をつけようとはーちゃんに提案している。それは、これから毎日20秒間机に向って、教養テストの問題集をやるようにしなさいと約束している。20秒机に向かっていると、脳の中にアドレナリンが出てもっとやりたくなるはずだからといっている。問題集をやる時間は、授業の休み時間、放課後、夕食までの時間、就寝前の時間、学校に行く前の時間、是非とも問題集を広げて欲しいといっている。

私は20秒だけ毎日図書館に行ってコラムなどを書くことにしている。

不思議なもので、たった20秒でいいと思うと、なぜか気が楽になり始められるのだ。人間何でもとっかかりが大変なのだ。ば占めてしまえば、こっちのものだ。

やり始めてしまえば、アドレナリンが出てきて、気づくと30分や1時間がんばれるものだ。少しずつでも毎日着実にやれば、きっと彼は警視庁に受かるだろう。私も死ぬ寸前まで、彼との約束を守りたいと思っている。