研究員が中学生になると、今までにはなかった学校行事が出て来ます。それが定期考査です。
今年中1になったF研究員は、期末テスト目前になりやはりテストに備えてほしいので、今日は、宿泊でなくて日帰り研究会としました。
データだけは取っておかないと研究が滞るので、これだけやりに集まりました。
さて、梅雨入り前となった今日の研究日。庭を見ると新しい芽が出ていました。
これは、3年前から秦野市にお住いの93歳になられる鈴木さんとおっしゃるおばあさんが、ヒルは木から落ちてこないの書籍を出版して以来熱烈なファンになってくださり、年に数回いろいろな心のこもったおやつなどを届けてくださっています。
この芽は、昨年夏にいただいた荷物の中に入っていたおばあさんが裏庭で収穫されたウリをみんなで食べた後、その種を残しておいて蒔いたものです。ちゃんと芽を出してくれて、鈴木のおばあちゃんとの心のつながりを感じています。大きく育て!!!
その他、秦野ゆかりの落花生も蒔きました。あの日から「うでびー」が大好きになり、冷凍しておいて少しずつ味わっています。
今年もたくさん収穫できたらと思います。これも、僕たちにとっては秦野市とのつながりなんです。
さて、今日はとても忙しい一日になりそうです。
まず、吸血ピルの身体測定から始めます。
⑴ 脱皮の確認からです。
F研究員が、脱皮殻の見つけ方のこつを伝授しています。E研究員が、そのコツを聞きながら必死に飼育瓶の中を覗き込んでいます。
あったあった、ほらそこに。
F研究員の指先を見つめながら、T研究員もからだを乗り出して殻を探していました。
第1回の吸血ビルが、死亡しました。理由はよくわかりません。
⑵ 身体測定です
これは何時もの通り身長と体重を測りました。
⑶ 要領よく身体測定ができたので、ヒル捕りに行く時間が生まれました。
一番近いシャクノウジに行くことにしました。
今日は、雨も降ってなくても気温も少し低いので、ヒルに出会う確率は少なそうです。
林道を車で登っていくと、カメラを持ったおじさんと出会いました。
私たちの車を見て、ヒル研活動中と表示してあるので、話しかけて来てくださいました。
ブログで僕たちの活動をウオッチングしてくださっているようで、嬉しい出会いでした。
おじさんは、野鳥の観察をしておられそうで、またどこかでお会いするかもしれないですね。
いつものヒル捕り場に行ってヒル捕りを始めました。ちびのヒルはすぐ出てくるのですが、わたしたちは、実験用に捕まえたいので大きいものに限って採集しています。
その場にじっとしていて、二酸化炭素をふり撒いていると10分くらい経ったころ、大きいボスクラスのものが少し出てきました。
7匹は欲しいので、じっくり探しました。ちょっと厳しかったですね。
前回来た時にもシカが罠にかかっていましたが、今日も子鹿がかかっていました。
獣道に仕掛けられた罠にかかったようです。
可愛いのですが、外してやることは出来ないので、研究員は草をとって食べさせてやっていました。
お昼の時間になったので研究所に戻り、持参してきた弁当を食べました。
そのあと、ヴィランの言い分の録画を見て休憩タイムとしました。
⑷ 午後は、3回目の吸血です。研究に必要なデータをとるためには、この単純な作業を繰り返さないといけないのです。
子どもは遊びの名人と言いますが、見ているとT研究員は10歳なのでやはり他の子より遊びを生み出すのは上手です。
この単純作業をみんなが飽きないようにいろいろアイディアを出して、楽しみに変えて頑張っていました。
そういえば、3年前はF研究員がこの役をしていたなあと懐かしく思い出しました。
いつもの通り順調に鶏にヒルを付けていました。だんだん上手になり短時間で付けられるようになってきました。
そんな時、ハプニングが起こりました。そのことがE研究員のノートに書き留められていました。
「3番のヒルを付けていた時、鶏(チキンちゃん)が急に暴れ出してヒルがチキンちゃんの口に付きました。そのまま食べられるのかと思って見ていたら、口の横のところから口の中に吸い付き、食べられるどころかチキンちゃんの口の中から吸血を始めました。前代未聞の事件が起きました。何度もチキンちゃんはヒルをを振り払おうと首を振っていましたが、離れませんでした」
30分くらい吸血して離れました。吸血量は 0.18g でした。ヒルは、鶏の口の中に吸い付いて
しばらくしたらチキンちゃんのくちばしから血が落ちてきました。でも、元気にえさを食べていました。
そのあとも何もなく、元気に過ごしています。
いままで数回吸血用のヒルを鶏に食べられたことがあります、今回はヒルの技ありでしたね。
退屈な研究日でしたが、いろいろなことがあり楽しく過ごせました。
みんなお疲れ様