わたしの娘は、天才だ。


学年は3クラスもあるのに

いつも娘ばかり

今年だけでも賞状5枚頂いたので、


小学校へ行く度に他の保護者が

お嬢様凄いですねと寄って来るし、


母は申し訳ないほど鼻高々である。


しかし、娘は、時々、抜けている。


そして、今日は、

記念すべき小学校最後の授業参観

だったのに…。


普段の授業参観ならば、

各教室で担任による授業が

行われるのだが、


今日は、

なんと一人ひとりが

みんなの前に出て、


スライドショーを使い

将来の夢の職業について調べた事を


1人2分の持ち時間で発表するという

緊張感溢れるスタイルだった不安


ちなみに娘の将来の夢は、

食品開発研究者であるニコニコ


幼い頃から食事中に


違う食べ物同士を混ぜ合わせたり

あり得ない調味料を足したりして


新しい味覚の研究を怠らなかった。


好奇心旺盛で実験が好きなのである。


植物を育てたり観察する研究も

6年間続けてきて、


生物の性質を人間の生活に活かす

バイオテクノロジーにも興味があり、


将来は物質工学科で学び

食品会社に就職したいと言っていた。


しかし、

食品開発研究者という職業について、

たった2分で動機から仕事内容まで

伝える事が果たしてできるのか?


サッカー選手やお医者さんなら

みんなが知っているからいいけど、

そういうメジャーな夢ではない。


さぁ、いよいよ、娘の番が来た。


「わたしは、


食べる事が大好きなので、


調理師について調べました。」



Whyあんぐりはてなマーク


娘は、料理どころか、

自分のご飯すら盛らないのに…??


その後は、あまり覚えていないが、


調理師専門学校がナントカカントカ

調理師免許がナントカカントカ


みんなが知っている事を得意気に

保護者らに語って聞かせていて、


夢が随分変わっていた事は確かだった。





帰宅してから娘に聞いてみると、


〈食品開発研究者〉という職業名が

調べる時に出てこなかったから、


〈調理師〉が近くて似てると思い

そうしたんだとか泣き笑い


本人も調べながら全然違うな…

と思いながらも、時間がなくて

そのまま進めてしまったという悲しい


いつも寄って来る保護者らが

腹の中で笑っているだろうと

ちょっと気になったが、


実験や研究が大好きって言うより

食べる事が大好きって言った方が、

好感度は高かっただろう泣き笑い


やっぱり娘は、生きる才能があるひらめきキラキラ

(いやいや、どんだけ親バカやねん指差し)