今度娘が入学する予定の中学校は、
去年息子が卒業した中学校である。
本当はもう二度と行きたくないのだが、
娘も中学受験はしたくないと言うので
最寄りの公立中学校へ行くしかない。
息子の時の先生方には会いたくない。
なぜなら、息子が中3の時、
内申点がほんの少し足りなくて、
たしか1点とか2点、
それで第一志望の推薦が取れなくて、
担任もよくわかっているから
他の先生方にも話したらしいけど、
みんなおまけのおまけでやっと
その点が取れたという感じで、
それ以上は無理という結果だった
担任に頑張ればまだ間に合うかも、
と期待させられていた息子は、
睡眠時間も削って頑張っていたのに
塾に行きたがらなかった息子と
塾に行かせなかったわたしが
悪いのかもしれないけど、
この中学校は元から内申点が
取れない事で知られている。
なぜなら、近くにトップ高があり、
多くの生徒がその高校を目指すので、
授業内容と試験内容がハイレベルで
点数を簡単に取れないようにしている。
みんなが百点を取るのを避ける為だ。
この中学校へ通う生徒の多くは
小学生の頃から通塾して対策している。
先輩ママ友がいなかったわたしは、
そのへんの事情が掴めていなかった
だから内申点が足りなくて推薦を
取れなかった事は、可哀想だが
百歩譲って致し方無い。
問題は、というか、ムカつくのは、
息子がその後一発勝負の受験に向けて
猛勉強し、
中3の秋から冬にかけて
偏差値が20位上がって、
第一志望に余裕で合格し、
学年末の学力テストでも成績が良く、
卒業式で貰った成績表の内申点が
第一志望の推薦が余裕で取れる点で、
なんかめちゃくちゃ嫌になった
受験は死ぬほど緊張するし大変だった。
それが無事合格したから良かったけど、
万が一落ちてたらどうしてくれるんだ
って先生方に対して怒りが込み上げた。
まぁ今書いてたら、気持ちが変わって、
早く勉強してたら良かったでしょって、
そうなる訳だけど、
あの時は、理屈抜きで憎らしかった。
たったの1、2点で息子の将来が
変わるかもしれなかったのに、
やっぱり未だ許せない
受かったから許せるもんでもない。
でも落ちてたら入学説明会へ行くのも
嫌だっただろうな。
あー本当にムカつくけど、
娘のためだし行って来よう。

行ってきた。
息子の成績をつけた先生方とは
1人も会わずに済んだ。
そのかわり、
息子がお世話になった保健室の先生に
会えたのでご挨拶をした。
息子は3年間保健委員で、
保健委員長を務めただけでなく、
保健室の先生の仕事も手伝っていた。
先生「○○○(息子の名前)くん、
遠くの進学先で頑張っていますか?」
わたし「はい。中学ではダメでしたが、
今の学校ではトップクラスで
頑張っています」
先生「何を仰ってるんですか!
○○○くんは、わたしの中では、
中学でもトップクラスでしたよ!」
なんて言われて、卒業式でもないのに
泣きそうになった。
こんな先生もいるのだから、
娘の入学も悪いだけじゃない
息子にこの事をLINEで報告したら、
「おほほ」
と返ってきた
全ては終わった事だと思えた。