ASDと健常者のダブルである息子は、
幼稚園の時の合唱発表会で
前を向いて歌う事ができず、
伴奏の方がいいと言うので、
小1からピアノを習い始め、
小3ではカノンで人々を感動させ、
小5ではショパンで発表会トリを務め、
中1では学校の合唱で伴奏を務めた。
他にも
図画工作が天才的だったり
自由研究が6年間学校代表だったり
ダブルらしい取り柄は色々あったが、
ピアノは彼にとって
なくてはならない
大切なものである![]()
といっても
多くのお子さん方にとっての
ゲーム機のような存在かもしれない![]()
4月から寮生活がはじまり、
ピアノが弾けなくなるので
大丈夫かな
と心配していた。
案の定、
3日もすると
禁断症状が現れて、
「電子ピアノでいいから
寮の部屋にピアノがほしい
」
と、ボヤキを寄越し始めた![]()
これは、一種の中毒である。
寮の規則では、
ヘッドホンを使用すれば
電子ピアノを置いてもよかったのだが、
息子の部屋は3階だし、
毎年のように部屋替えがあり
次は何階に移動するかわからないし、
エレベーターもないしで、
持ち運びどうする問題を
後回しにしてしまった![]()
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ピアノが弾きたくなったら、
どこかの駅に行って駅ピアノを
弾いたらいいねという事にした![]()
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息子のピアノの大ファンである夫は、
慌ててネットで検索しまくって、
一人でも持ち運べるタイプのものを
急いで注文して送ってあげた![]()
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どうかこれ以上
頭がおかしくなりませんように…![]()
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おかげで、
ピアノの腕は落ちるどころか
上がる一方で、
帰省する度に新曲を披露してくるので、
練習期間を見ていない分こっちは驚く。
今回も、
何やら前奏部分が複雑で速く
速弾きが得意な彼にピッタリの曲を
これ見よがしに弾きまくってくるので、
「本当に上手だね![]()
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今度の曲は誰の何ていう曲![]()
」
「ミセスのライラックだよ
」
………………えっ![]()
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母が去年の紅白で、
よく知らないが
男の子3人組なのにミセスと名乗る
なんか一生懸命やってるグループに
TVの前で釘付けになっていたのを
あんたは冷ややかな目で見ていたクセに、
わたしよりミセスとやらに詳しくなって、
そんなに弾けるまで練習してきたんだね
………………息子って![]()
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なんで〜こんなに〜かわいいのかよ〜![]()
息子と〜いう名の〜たから〜も〜の〜![]()
(↑結局こういう時に口ずさむの演歌
)
下↓息子の禁断症状を抑えてくれた
一人でも持ち運べる電子ピアノ♪
