もう一つ集めてしまうパーツがある。





チューブラーのリムである。


私はさほど距離を乗ることもなければ、スピードを意識して走るサイクリストでもないのだが、ただ自転車に気持ち良く乗ることをモットーとしている。


そのために最も大切なのはタイヤだと考えている。


そして、乗り味と価格の両方を鑑みた結果、最も優れているのはチューブラータイヤだと思っている。


チューブラーといってもトレーニング用の3000円から4000円台のグレードのタイヤで個人的には十分である。





クリンチャーはチューブの価格も合わせた同価格帯、同サイズのものでは、乗り心地やグリップに雲泥の差がある。


チューブラーに乗り慣れていると、クリンチャーに乗ると細かい振動は拾うわ、コーナリングは怖いわで、気持ち良く走るどころではない。


もちろんもう少しグレードの高いクリンチャータイヤはそんなこともないのだろう。それでも、最近は価格の高騰で3000円台で手に入るチューブラーは無くなったとはいえ、5000円ほどでチューブラーに匹敵する性能を持つクリンチャーがあるとは思えない。


あったら知りたい。


リムセメントを使った接着が必要だとか、パンクした時の予備タイヤが嵩張るなどのデメリットはもちろんあるが、それでもその手間と乗り心地を天秤にかけたとき、乗り心地が勝る。





話が少々脱線したが、チューブラーはその乗り心地の割に私のようなライトな自転車乗りには人気があまりないので、チューブラーリムは中古市場でかなり安く手に入る。


特に1990年ごろのまだ手組みホイールが主流だった時代のチューブラーリムは頑丈さや軽量などそれぞれに性能の違いがあり、精度が高いため、慣れれば手組みでも自分好みのちゃんとしたホイールが組める。








つい最近ホイールにした、アンブロシオのクロノ(28H)やアラヤのプロスタッフ400(36H)も含めると、前はもっとあったのだが、ホイールを一本組むたびにリムを買い足してしまうので減ることはない。


上から(穴数-一本の重さ-ERD)。ERDは実測で私が採寸したものなので、誤りがあるかもしれない。


・AMBROSIO MONTREAL MEDAILLE D’ OR (36H-421g-620mm)

ピスト用に買ったかなり頑丈なリム。ただリムの継ぎ目が分かりやすく開いており、精度はそこそこ。MEDAILLE D’ ORはなんとなく分かるが、「金メダル」という意味。


・MAVIC MONTHLERY PRO (36H-395g-613mm)

・MAVIC MONTHLERY ROUTE (36H-393g-613mm)

パナソニックに元々ついていたホイールをばらした。本来ROUTEの方がPROよりもエンデュランス寄りの頑丈なリムなのだが、個体差で重量が逆転している。


・CAMPAGNOLO 不明 (32H-452, 451g-616mm)

ほぼハブ単体の価格ではないかというホイール中古で手に入れてばらした。ロゴがないのでわからないが、おそらくOMEGAだと思われる。かなり頑丈だと思われる。


・WOLVER SUPER CHAMPION AUBISQUE (32H-403g-615mm)

少し珍しいフランスはウォルバー社のリム。元々はタイヤのメーカーだったようで現在は無くなってしまっている。AUBISQUEは峠の名前でより軽量なグレードにASPINというのもある。外国人は商品に地名をつけるのが好きだ。


その下はクリンチャーのアラヤRT-520なので割愛。





もう2本ある。最近買い足してしまった。





・ARAYA AERO4 (32H-344g-610mm, 24H-357g-610mm)

今までのリムは両ハトメだったが、こちらはハトメがなく、リムハイトが15.7mm、リム巾18.5mmという断面が三角形に近く薄いリム。伝統的な形状の今までのリムとは違い、いわゆるエアロ形状のリムになる。





アラヤのエアロリムはAERO1, 2, 4, ADX1とあるが、AERO4までがハトメなし、ADX1はリム内側にのみハトメがある。ホイールを組むのに特殊形状のワッシャーが必要で、今までは敬遠していたのだが、AERO4とADX1はこれが必要ないので購入した。


24Hという特殊な穴数のリムをあえて購入したのも新たなホイールの構想があるためなのだが、それはまた後日。