手頃なリムとハブが手に入ったので、ホイールの手組みをすることにした。





AMBROSIO Crono 28H

リムはイタリアのアンブロシオ。実測379gの軽量リムである。





ステッカーのようだが、質感がリム表面と同じなのでレーザー刻印のようなものかもしれない。白とオレンジの絶妙にダサいラベルのF20ではない世代のクロノである。





アルマイトはアラヤと比べると層の薄い印象を受ける。ブレーキ面は切削されたような細い筋が見える。


非常に丁寧に作られていることがよくわかる。





ブレーキ面に傷がなく、程度の良い中古であったが、乾燥したリムセメントが付いていたので、マイナスドライバーでこそぎ落とした。


それくらいではリムに傷はつかないくらい硬いアルマイトなので、問題ない。





ハブはAMERICAN CLASSIC MICRO HUB。


アメリカンクラシックは1982年にアメリカで創業し、1990年代中頃には台湾へと製造拠点を移した。主に軽量パーツで有名なブランドである。





台湾製ハブによくある形状で、さまざまなブランドがブランド名を入れて販売している。ハブ単体で68gという軽量ハブである。


どこかがOEMで大量に作っているということは知っていたのだが、アメリカンクラシックなら少し良いと思ってしまったので購入した。





クイックとあまり重さが変わらない。


内部にはマイクロシールドベアリングが組み込まれており、それによって調整を行う。





ハブとリムの情報を書き出してみた。シマノのハブとは異なり、寸法が半端な数値だったので多少ずれはあるかもしれない。


フランジの厚みが3.8mmと、通常3mmほどのフランジに厚みがあるのが特徴だ。おそらくそうでもしないと強度が確保できないためであろう。





ちなみにERDは、

「リム直径-リム外周部からニップルの頭までの距離×2」

で求め、スポーク長を求めるのにはこちらのサイトを使わせていただいている。


「スポーク長計算鬼-組まないか-」






スポークはそこそこあるが、ニップルが真鍮しかない。軽量ホイールを組むならアルミニップルに限るので、用意しておかなくては。