ゲイリーフィッシャーのMTBが完成したので、小休止に今までに乗った、今乗っている自転車の紹介をする。





Panasonic Les Maillots(レマイヨ) TS


中古のクロスバイクに1年間乗り、ロードバイクが欲しくなり、初めて買ったロードバイク。もちろん中古。


この当時もクロモリのホリゾンタルフレームが好きで、ロードバイクを買うなら絶対にクロモリと決めていた。





幸運にも、ヤフオクで近くのジャンク屋が出品しており、ヤフオクに溢れている古いパナモリ、それも再塗装品でかなり安く手に入った。独特なカラーもその原因だろう。


その割に機能に問題はなく、固着なし、錆もほとんどない、状態のいいフレームだった。





1994年製のフレームでそこまでグレードは高くないものの、パイプは丹下。最初のコンポーネントはシマノのRX-100だったが、600が好きで少しずつ集めながら換装していった。





メインコンポは6400番のシマノ600。ホイールは、マビックのGP4のリムに600のハブ、ヴィットリアのチューブラータイヤを履かせている。





たまたま買ったホイールがGP4のリムだったのだが、GP4のラベルに合わせたのではないかというフレームカラーで、ずっとホイールは変わらない。





サドルはフライトゲルからロールス、と中古で買ったサドルをボロボロになるまで使い、アリアケの完成車付属のサドルやロールスチタニオに戻ったりもした。


フレームカラーに一応合わせた、紅芋のようなバーテープの色もこだわりだった。





DHバーを付けてみたりもした。





フラットハンドルに変え、ロードとしてではなく近場をのんびり走るように改造したこともあった。


これはこれで一周回ってフラットハンドルの良さに気づいた。





弱点もあった。フロントフォークが弱く、下りのブレーキではフォークのびびりが激しく、安定性に欠けた。


それもあり、新しくロードを買った関係でパーツをそのまま移植することにし、初めてパナソニックをお休みさせることになる。


しかし、新しく買ったロードに乗るうちにパナソニックのクロモリらしいしなりと加速感が恋しくなり、結局数ヶ月で復活することになる。


それが、一枚目にもあった、グラベルロードの形である。





5600番の105と6600番のアルテグラのミックスコンポで、10速のSTI仕様へと生まれ変わった。


タイヤは30Cがクリアランスギリギリで、グラベルロードと言いながら、ブレーキに泥が詰まって仕方がなかった。ここからMTBを買うに至るのだった。



自転車で遠出するのが楽しくて、いろいろなところへ行った。それ以上に、この自転車を通じて、パーツを変えたりバラしたりと自転車遊びでかなり楽しませてもらった思い出深いフレームである。


乗り味はクロモリでも柔らかい部類のような気がする。ダンシングをすると、明らかにフレームが捩れて反応製が悪くなる。しかし逆に、ちょうどいい力の入力に対しては、後ろ三角がバネのように地面を捉え、スッと進む感触がある。


このクロモリの独特な加速感が気持ちよく、結局乗らずにはいられないのだ。どうせ売っても大した金額では売れないし、ボロボロになるまで乗り続けたい。