前回は、個人的にホイール組みをする時に気をつけている点までまとめた。


今更だが工具について


振れ取り台: ミノウラ FT-1

センターゲージ: ミノウラ FCG-310

スポークテンションメーター: PWT STM01

ニップル回し: パークツール


どれも簡易的なもので、合わせて15000円もあれば集められる。自転車趣味の域であれば、これで十分な品質のホイールが組める。


ただ、シャフトが長いOLD120mmのピストハブでは、センターゲージの金具が底付きしてしまい、使いづらい。



満足いくレベルまで、振れを取り、テンションの差を小さくしたら、最後にセンター出しをする。





センターゲージを当てる。


飛び出しているサイドのスポークを張っていくことで、ハブを押し出してずらすイメージ。


リアはカセットがあるフリー側を極端に張るので、場合によっては、反対側のスポークを緩める必要もある。


最後にスポークを手で押したり、地面に置いてリムを持って力を加えたりと、スポークの馴染みを出すようにする。





それをやって、ついに完成。ちゃんとリムのラベルが揃って、気持ちがいい。





組みながら気づいたのだが、このリムには継ぎ目がない。正確には継ぎ目の痕跡はあるのだが、ブレーキ面には全くそれが確認できない。


700Cのリムしか触ってこなかったので、初めて継ぎ目がないリムを見た。オフロードではオンロード以上に強い衝撃がかかるため、構造上弱いリムの継ぎ目を補強しているのだろう。





リムテープとバルブアダプターを揃えたので、ホイールにタイヤをセットしていく。





リムテープはシュワルベのもの。サイズは店舗に20mmしかなく、内幅ギリギリと言ったところだ。





タイヤもシュワルベ、ブラックジャック。重さは一本で750g台と普段23Cほどのタイヤしか使わないので、なかなか重く感じる。





仏式のチューブを米式のリムに取り付ける時に、バルブが動かないようにするアダプターを買ったのだが、チューブに元からついていたものと見た目はほぼ変わらない。





はめてみたが、やはり付属品で全く問題なし。使い慣れた仏式バルブで空気は3barほど入れておいた。細いタイヤばかり使っているので、空気が全然入っていかないように感じた。


これだけ空気が入っていれば、衝撃にも強いだろう。





分かってはいたものの、タイヤのごつさに驚く。それに重い。リアだけで軽く2kgは超える。


ただこの重厚感は少しかっこいい。完成が楽しみ。