コバ仕上げは革細工作家によって違ってきます。
また、作風によって変えている方もいます。
●コバの仕上げ方
①コバの仕上げをまったく行わない(昔の革細工、サドルやトラッカーウォレットなどはコバ仕上げを行わないことがあり、この荒々しさは革細工の醍醐味と言えます)。
②コバをヤスリで削って終了。
③コバを削ってからコバに水を塗り布・磨き棒・スリッカーなどで擦って磨く。
④コバを削ってからコバ処理剤(トコノールなど)を塗って布・磨き棒・スリッカーなどで磨く。
⑤コバを削ってからコバ処理剤(トコノールなど)を塗って布・磨き棒・スリッカーなどで磨きた後で更にロウを塗り熱処理をし布で磨く。
以上のような方法があります。
革細工では④が一般的なコバ処理と言えます。
上の写真は、⑤の方法でロウを塗り熱処理してコバを仕上げています。
熱を加える事でコバが硬くなり焼き色が付きます。
こういった仕上げ方もあります、作風によってはアクセントになります。
●捻引きの仕方
①熱を加えずそのまま捻引きする。
②熱を加えて処理します、熱を加えることにより焼き色が付く。
③熱をあまり加えずに捻引きすると焼き色がほとんど付かずに捻引き線がクッキリと付く。
革細工では③が一般的な捻引き線の入れ方と言えます。
一般的と言ってもこんへんは好みの問題と言えます。
*熱を加えすぎますと焼き色が濃くなったりしますので、熱を加える加減が必要です。