水木しげるさん江【のんのんばあとオレと俺とゲゲ】
【のんのんばあとオレと俺とゲゲ】
俺はガキの頃から…
物心付く前からか…
その世界を信じていた。
幼い頃
不思議な経験をした事があったのだ…
俺は父方の爺ちゃん子で
爺ちゃんはいつも不思議な話を沢山してくれた…
今でこそ
それは 俺の のんのん爺であろう。
本名の広純も
『広く純粋に…』と
今は亡き爺ちゃんに名付けられた。
その爺ちゃんに買ってもらった妖怪図鑑…
ゲゲゲの鬼太郎の本…
心霊写真の本…
俺は怖がりながらも 毎日 本が崩れる程 熱心に読んだり模写したりしていた頃を想い出す…
婆ちゃんに 黄色と黒のチャンチャンコを編んでもらい
下駄を履き
目玉おやじを いつも携帯していた
幼少期は すっかり鬼太郎フリーク
いや 鬼太郎に成り切って
毎日 妖怪探しをしていた。
あ…、オカリナも持ち歩いていた。
妖怪好きのだった俺は
いつしか妖怪を絵に描き…
人生での２つ目の夢は
水木しげるさんの影響で
漫画家に成りたいと想っていた。
片腕の無い
妖怪漫画家…《水木しげる》を
幼いながらに 俺は大尊敬していた
俺の幼稚園の卒園アルバムの表紙
妖怪バス
画:広純
小学校に入っても
俺は毎日絵を描いた…
妖怪はもちろん…龍の絵を描く事が好きだった。
タイムリーに鬼太郎アニメも
毎週放映されていた。
そして 小学校6年生の時…
当日 所存をしていた事務所から
NHKで水木しげるさんの幼少期をドラマ化する【のんのんばあとオレ】
のオーディションがあるので
渋谷のNHKに行ってくれ～…っと連絡があった。
俺はNHKに行くと
オーディション会場には 沢山のガキ共がいた…
そして
なんと…水木しげるさんの役
ゲゲに抜擢されたのだ
毎日現場ではゲゲと呼ばれ
その名も自分に定着して
撮影中は特にゲゲの役に困る事も無く
本当に自然体で演っていた記憶だ…
よく 独りで毎週 羽田空港から飛行機で米子空港へ行っていた頃を想い出す
NHK
【のんのんばあとオレ】
【続 のんのんばあとオレ】
※写真 使わせて下さいませ。
本当にお世話になりました
監督…
スタッフの皆さん…
キャストの皆さん…
本当に みんな大集合したいな…
感謝しております
気が付いてみると…この作品を通して
幼い頃から大好きだった
あの《水木しげる》を疑似体験した2年間だった。
NHK【のんのんばあとオレ】
http://cgi2.nhk.or.jp/archives/sp/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010381_00000
水木しげるさんと初めて逢ったのは
撮影後？放送後？での
【のんのんばあとオレ】のパーティーの時だった
パーティー後の帰り
俺と母と水木さんとで山手線に一緒に乗った記憶が在る…
俺は心の中で…
『うわぁぁぁぁあ～～ 俺、
水木しげると一緒に電車に乗ってる～～』
俺は何故かパーティーよりも凄く嬉しかったのだ。
当時からも そうだが…
今思えば 【のんのんばあとオレ】に
出演させてもらった事は
本当に大役であり 本当に誇りに想っている。
その後
もちろん 相変わらずの俺だ。
和太鼓は産まれながらに…
絵も描き続け…
役者を演り…
そして 俺の人生に増えた生き方…
地元の仲間とBANDを組んだ
バンドは本当に生き方に合っていた
いつも仲間と一緒に生きれ…
演奏も出来る…
演ずる事も出来る…
演出も出来る…
曲も創れる…
ロゴやフライヤーやグッズの絵も描ける…
俺は 一時期
見た目は妖怪化していた。
俺は役者事務所を辞め
全てを仲間と駆け抜ける事を決意した
それが【ゲビル】だ。
そのゲビルが【妖怪人生 ゲビル】と称した時期に
俺は水木プロさんに御挨拶に伺った
10数年ぶりの俺を 水木プロの皆様は
快く迎え入れてくれた…
水木さんに近況報告と
俺が描いた鬼太郎タッチのゲビルメンバーの絵を観てもらった…
水木さんの弟さんが対応して下さる…
あ… のんのんばあとオレの時の
俺の弟役の実在だっ…と興奮した
本当に本当に 嬉しかった…
ワンマンライブの際も
水木しげるさんから お花が届いた…
信じられないくらい 嬉しかった…
俺は現在37才
いくつに成っても
水木しげるさんは 俺の人生の一部でした
一部では少ない…
俺の人生の太い柱で在る
その
水木しげるさんの【死】を知り
俺は ここ数日
魂が不安定になった…
弱った…
弱った…
今までに無い不思議な心境だ
今も。
そう
俺は身内でも何でもないのだ。
水木さんの処へ 駆け付ける事も出来ない。
周りの人は俺に水木さんの件で連絡をくれた。
色々な想いが廻る…
俺は今年の夏
水木さんに逢いに行きたかったんだ…
嗚呼
俺は今 不思議
俺は今 不思議
十万億土で千草さんに逢えたかな…
ドーナツを…
涙
涙
涙
水木しげるさんは
93年間… この世に凄いモノを遺して下さった！！
本当に本当に
ありがとうございました…
俺はこれからもゲゲを背負います！
俺 どうしたら良いか
本当に解らないので…
俺らしく生きます
広く純粋に…