1月5日に都内で開かれたBig Americaシリーズのメディア先行試食会で語ったもので、
昨年のBig Americaキャンペーンの成功要因を語った。
昨年は小売業以外を見ても独自性を強く押し出した企業、新しい価値を創造した企業
が勝っている。どこでも買えるコモディティ商品は価格競争にしかならない。その意
味で、商品だけでなく、全ての店舗単位で、店舗のデザイン、無形のサービス、利便
性を含めてマクドナルドらしさを発展させていきたい。
今年は1971年に銀座に第1号店ができて40周年を迎える年。71年に新しい食のスタイ
ルを提案し大成功を収めたが、90年代から大変厳しい時代を迎えた。7年連続既存店
マイナスが2003年まで続いた。2004年からは7年連続プラスと見事に回復した。2年ほ
ど前から、回復を超え更なる成長戦略を実行している段階だ。
すばらしいグローバルブランドには、必ず国籍がある。トヨタも日本国籍のブランド
であり、ヨーロッパのブランドも各国に国籍を持つブランドだ。マクドナルドはアメ
リカ国籍のブランドであり、アメリカ国籍を変えることはけしてない。
デフレの中での成功は商品力だけではない。2004年スタートのときに不調の原因を分
析したとき、不調の原因は外的環境でもなく、商品力でもなく、マクドナルドらしさ
を失っていて基本がなくなっていたことだった。基本を徹底的に7年間やり続けてき
たことが基礎力になる。
一方で、客数向上のために100円メニューを投入した。基礎力と客数向上とマクドナ
ルドらしさがポイントだ。また、7年間徹底的に人材、店舗、厨房設備などに対する
投資をし続けてきた。
外食産業の今年の見通しはだれも予見できないぐらいの厳しさだと思う。チェンジス
ピードが成功の鍵になるだろう。
大変厳しい状況が続くとすると、今年のハードルは高い。戦略は「マクドナルドらし
さを徹底してお客様に提案する」と明確だ。戦略と実行のギャップをどう縮小するの
か、そのためには「やろうと思っていることとやっていることのギャップは何か」を
考えただけでも成長のチャンスはたくさんある。
消費者は安いものだけを望んでおらず、2極分化している。コモディティは徹底的に
安く手に入れ、そういった環境もあり価格競争にさらされている。かたや高額商品、
ハイブリッドカーや高額のテレビ、パン焼き器も売れている。
ジーンズは690円というコモディティの安い商品もあるが、昨年、Big Americaはジー
ンズよりも高い740円でセット販売した。これを見てもやはり、2極分化であり、けし
てデフレ、デフレと悲観的なことだけを考えることはないと思うと語った。