『第三のI(アイ)』プロジェクト/前衛芸術目指す為、頭にカメラ埋め込んだNYU教授 | スキマ図鑑

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ニューヨーク大学(NYU)芸術学部写真映像学科の准教授が、カタールの新しい美術館から依頼された展示会の一環として、自分の後頭部にカメラを埋め込む手術を受けたことをこのほど明らかにした。
手術を受けたワファー・ビラール氏は、広報担当を通じて発表した声明で「日常生活は施術前と変わりないが、取材を受ける前に休息期間をおかせてもらいたい」としている。

広報担当によると、手術は米国で行われた。ビラール氏本人が、施術部が癒えるまでは伏せておきたいとしているため、病院名や医師名は明らかにされていない。広報担当は、カメラが埋め込まれた正確な日時も公表しなかった。ただ、19日夜の取材時点には、手術はまだ実施されていなかったという。
ビラール氏の頭部に埋め込まれた超小型カメラは、毎分1枚の写真を1年間自動的に撮り続けることになる。

『第三のI(アイ)』と題されたこのプロジェクトは、今年12月にドーハにオープンするアラブ現代美術館「マサフ」の依頼によるもの。ビラール氏は12月30日からカメラの画像を同美術館でライブ配信することを予定している。同氏は12月15日にカメラを始動させることにしている。
このプロジェクトについては、学生と職員のプライバシーをどうやって保護するかを大学当局と教授陣が決めあぐねており、NYUで論議を巻き起こしてきた。

関係筋によると、大学側は、ビラール氏が大学構内にいる間、同氏とカメラに対し設ける規制に関する書簡の草案をまとめた。文書は現在、大学側弁護士が見直している。
大学の広報によると、大学側とビラール氏との間の協定はまだ結ばれていないものの、協定成立は「間近と思われる」という。
ビラール氏の同僚によると、ビラール氏は学生たちにはカメラのことを伝えてあり、大学構内にいる間はカメラのレンズにキャップをすることに同意しているという。もう一つの案では、大学の建物内にいる間はカメラの電源を切ることを同氏に義務付けることになっている。

ビラール氏は先週、このプロジェクトに関連したウェブサイトを立ち上げた。このウェブサイトで後頭部カメラの画像をライブ配信するかどうかはまだ不明だ。
ビラール氏は声明の中で、「『第三のI(アイ)』は、わたしのこれまでの作品を踏まえ、パフォーマンスアート、デジタルアート、ボディーアート、写真といったさまざまの芸術形式を融合して、わたし独自の芸術言語で表現されたユニークなコンセプチュアルアート作品へとまとめ上げるものだ」と述べている。