ライブをしているお店に行くと
少し演奏してくれと頼まれる
それは喜んでお引き受けする
たまに、素人さんの歌の伴奏を頼まれることがある
もちろん、ウェルカムだ
でも、昨夜はちょっと参った
ギターを弾く時は、まず調律しなければならない
備え付けのギターのチューニングはバラバラ...
弦を一つずつ弾きながらチューニングメーターを使わずに調律していく...
和音を弾いてバランスを見て
更に微調整...
これだけで結構時間がかかっちゃうんだよね
こんな作業をしていたら
スタンバイしていた素人さんに
「この人、ギター弾けない」って思われてしまったようだ
そして、僕は全く知らない曲だったので
テンポやリズムを尋ねたところで答えられるわけがない
生伴奏で歌うのなんて初めてのことだろうから。
だから、適当に歌い出してもらって、それに合わせて弾いていく作戦に
『やめとく？ ギター弾けないんでしょ？』
このおばちゃん...
なかなかファンキーだな
よっしゃ
特別に軽くレッスンしてやるか
僕が出したコードに合わせて歌ってみて
...違う、違う。
もう一度
......
何度もやり直したけど
ようやくわかってきて、やっと歌い出せた
よし、そのまま最後まで歌って
一曲終わった後のおばちゃんは、物凄く満足した顔に変わっていた。
これだよ
途中、色々あっても
最後に笑えたら、幸せなんだよね
これは、音楽だけじゃない。
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