前回の記事でギターはチューニングがズレまくるって言いましたが
チューニングってどうやったら一番いいのか…考えてみたいと思います。。。
その前に
やらなくてはいけない事があります…。
それは【ハーモニクス・ポイントを合わせる】こと。
12F(フレット)の実音と12F上のハーモニクス音のピッチを合わせなくては
一生かかってもチューニングは合いません…
簡単に言うと…
12Fをしったり押さえて弦をピーンとはじいた音と
12Fを少しだけ触れて弦をポーンとはじいた音を一緒にするってことです
ギターのブリッジのコマを前後させて弦の長さを調節して
ハーモニクスの位置が12Fの真上にくるようにします
そしたら、やっとチューニングができます
その前にその前に
12平均律って聞いたことありますか??
一言で言っちゃうと…
低いドから高いドのような…1
これってオクターブ以外は全部微妙にズレてるんです…。
*「平均律」に対して「純正律」があります。純正律は人間の耳にとても心地いいとされていますが
転調や移調や複雑なコードに対応できなくなってしまうので現代音楽には適しません…。
だから、音程と幅広い楽曲に対応できる実用性がある平均律を採用しなくてはなりません…
よく本とかで書いてある
6弦5Fと5弦の開放弦は同じ音が出るのでその音を合わせていく
…っていう同音基本チューニングや
6弦5Fと5弦7Fのハーモニクスは同じ音が出るのでその音を合わせていく
…っていうハーモニクスチューニングは
正確なチューニングはできないんです
それに…
6弦と5弦、5弦と4弦…って順々に合わせていくと少しのズレが重なって
最終的に物凄いズレが出てしまうんです
じゃ、どーすりゃいいんだよ
って言われちゃいますね…
こんな方法はどうでしょうかね。。。
基準の弦を決めてしまうチューニング
①音叉でもなんでもいいから一つの弦をバッチリ合わせます
(ちなみに…電話の「ツー」って音は3弦です)
②他の弦達はその合わせた弦に対して合わせていきます
③よく使うフレット付近でのオクターブで確認、微調整
④よく使うコードをジャラーンって弾いてみて
微妙にズレていないかチェック&微調整
結局は…自分の耳が大切なんですね
チューナーで全部合わせちゃえばいいじゃんって感じですが…
チューナーによるチューニングって開放弦の場合が多いと思いますが…
実際、開放弦よりもどこかを押さえて弾く事の方が多いですよね
弦を押さえる事によってピッチが上がるんです
弦高ってもんがあるので…ボディーに近くなればなるほど上がっちゃうんです。
だから、チューナーで全部合わせたとしても
どこのポジションで弾くかによって微妙にチューニングを調整しないと
いけないんですね
それと…
他の楽器とセッションなんて時は
すぐにチューニングができない楽器(ピアノとか…)に合わせないといけません。。。
そんな時は…チューナーも音叉もあまり役に立たなくなったり…
やっぱり、最終的には…自分の耳なんですね