京都で観光客が着物を着て闊歩する様になったのは、
インバウンドが京都に来襲してからですが、その着
物が京の景観を破戒しています、京には着物のこと
を褒めるのに「はんなり」と言いますが、意味は、
「花なり」から来ています。街並みに映える花の様
に美しい姿をあらわしますが、その様な着物は最早
観光地や街中では殆ど見られません、まるで、チン
ドン屋の様な派手で珍妙な柄の着物と帯、更に、日
本の絵柄ではなく、明らかに欧米の洋服の柄に、レ
ースまで使ったものがあります、この様な着物の柄
は日本では作られていません、殆どが、中国で造ら
れた化繊の生地です、問題なのは、インバウンドが
この様な着物を好むのは仕方ないが、日本の若い女
性が同じ様な着物を着て平気で歩いているのを見る
と情けなくなってきます。
かって、京都の高校の卒業式で反抗的な一部の学生
が浴衣(ゆかた)を着て卒業式に出ました、当然、
教師に叱られたのですが、その理由は、「浴衣は夏
の夕刻から着るもので、春の昼間に着るものではな
いと言われ、やるなら、本来の「正式」な「しきた
り」に則ってやれと、京都人としてのしきたりを知
らないでやった事を先生は叱りました。
着物を着るにもルールやしきたりがあるのです、特
に女性が着る場合は「はんなり」を意識して下さい、
京の街並みに一輪の花が咲いた様な!「映える」と
は目立つ事ではなしに周りに調和して、ひきたつこ
とです。