そんなこんなでまた一年が過ぎ、就職も決まりいよいよ一社会人として働きだす前。
俺は1ヶ月の間実家に帰る機会があった。
この実家に帰ってから俺の人生はある意味好転することとなるんだな。

実家での出来事を話す前に、俺の家族の境遇を教えておこう。
この話はちょびっと長くなるかもしれないけどご了承!

うちは両親とも自営業やってるんだけど、元々は祖父の店だったんだな。
まぁ祖父はバブル期のTHE成金って感じの人でかなり金遣いが荒かった。
バブルが終わり、店の経営が傾きだしたら祖父は店の経営権やら何やらを全て父親に投げた。
ちゃっかりしたジジイで、運営資金やら経費やらを全て抜いて。
そんなんだから当初も今もかなり苦しい資金繰りだったよう。
肝心のジジイはその金で悠々自適な余生を送り、最期は癌で死んでった。


当時はジジイババアとうちの家族は別居していたんだけど、
ババア一人になって色々と心配ということでうちの家族はババアと一緒に住むことになるんだ。
それからがちょっと大変だった。
ってのは、俺ら家族はババアの家に移り住んだわけなんだけど、
その家が霊障が絶えない家なんだ。
俺は二、三回しか体験したことないけど父親や弟は霊感あるから
毎日のように霊障に遭ってた。
よく聞いた霊障は、夜中天窓?が勢いよく開いたと思ったら、
そっから何かが侵入してきて、廊下を右往左往してた。
とか、朝起きてジジイの仏壇にお茶組もうとしたら、ジジイの仏壇から白い靄が出てたり。
とか、俺も体験したものだと誰もいない部屋に黒い影が立ってるのを見た。
とか。


俺が上京してから何度かお祓いみたいなことしてたらしいんだけど、
全然効果なしだったみたい。
んで、俺が実家に戻ってきたときにちょうどお祓いをするって話になった。
今度はちゃんと家族全員集まって、しっかりした霊媒師の人呼んでする。みたいな。
今までの霊媒師はなんだったんだよwwwwwとか思ったけど、色々いるんだろうね。
3月の中旬頃だった。
霊媒師は弟子を二人つれてやって来たんだ。


お祓いは居間で行われることになった。
正座して並ぶ俺一家を尻目に着々と儀式の準備をする霊媒師とその弟子。
謎の植物が刺さった瓶を置いたり、祭壇のようなものを組み立てたり、
護摩?文字分からんを燃やすようなセット作ったり。
とにかくテレビで見たことあるような本格的なセットが準備されていった。


物々しい雰囲気に圧倒されながらも、準備は終わり霊媒師が話始める。
霊媒師「これより俺家に取り憑く全ての怨霊を浄霊する儀式を執り行います。
宜しくお願い致します。」
そんなようなことを言いながら丁寧にお辞儀をしてくる霊媒師とその弟子。
この時俺はただただ雰囲気に圧倒されてた。
程なくしてゴマ?に火をくべる弟子。
豪々と燃え始めるそれに、俺は密かに火事を心配してた。


燃え盛る炎を目の前に霊媒師はお経を唱え始めた。併せて弟子たちも同じお経を唱える。
時々燃え盛る炎目掛けてお菓子のひねり挙げを投下する霊媒師。
何でひねり挙げwwwww心の中で突っ込みを入れてたけど、
それには理由があるんだって。
そんなんで十分くらいお経を唱え続ける霊媒師が喋りだす。
その間弟子たちはお経を唱え続ける。
霊媒師「俺家にさまよえる霊よ。姿を見せなさい。」
すると後ろでお経を唱えていた弟子の一人が呻き声を挙げ始める。


後で知ったんだが、その弟子の一人は寄り代(文字違うかも)と言って、
霊を降臨させるための媒体となる人だった。
儀式が終わった後霊媒師と談笑しているときに聞いたけど、
その弟子はかなり優秀な寄り代で一万人に一人の逸材らしいそう。
ちなみに女性の方でそこそこ美人さんだった。

話を戻すけど、その寄り代さんが呻き声を上げだし躊躇する俺一家。
言葉にならないような声で呻く寄り代さんに霊媒師と
もう一人の弟子は激しくお経を喰らわせる。
そして霊媒師は少し優しい口調で寄り代さんに話しかける。
霊媒師「貴方は誰ですか。この家に居着いて離れようとしない方ですか?答えなさい。」
寄り代「うぅぅぅぅぅぅ………。○○(祖父の名前)………。うぅぅぅぅぅぅ………。」


霊媒師「俺家の祖父ですね。何故今も尚一家を苦しめるんです?」
寄り代「うぅぅぅぅぅぅ………。」
霊媒師「貴方はすでに亡くなっている。散々息子夫婦を振り回してきた。」
寄り代「うぅぅぅぅぅぅ………。」
霊媒師「それでも尚一家を苦しめる貴方は何がしたいのですか?」
ここら辺から寄り代さんが大粒の涙をこぼし始める。
霊媒師「亡くなった貴方が一家にしてあげるべきことは天界へ修行に出、
高貴な魂を手にし、一家の幸せを願うことではないのか」
寄り代「ごめんなさい………。ごめんなさい………。」


何かジジイのこと嫌いだったんだけど、そのやり取り見てたら泣けてきた。
金でしか人との関係を繋ぎ止めることの出来ない悲しいジイサンとは思ってたけど、
不憫で仕方なかった。
寄り代は父親の元へ這いつくばりながら寄っていった。
そして涙でぐちゃぐちゃになった顔で、父親の手を握りしめ、
「ごめんな。ごめんな。苦しい思いばかりさせてごめんな。
許してもらおうだなんて思わない。ただただ申し訳ない。」
と謝り続けた。
霊媒師が言う。
「父親さんは人よりも尋常じゃない霊感をお持ちだ。
貴方は祖父を恨んでいる。強い霊感をもった人に恨まれた霊は決して成仏することはない」
俺と弟は( ゜Д゜)ポカーン
「祖父が成仏するには貴方が心から許してあげることが必要なのです。」


父親は涙を溜めながら「親父分かったよ。もうこの事は水に長そう。
だから安らかに眠ってくれ。」
とジジイに話しかける。
そしてそのやり取りを一頻り確認した霊媒師はまた祭壇へ向き直り、
先程より強い口調でお経を唱える。
霊媒師はお経を唱える合間にジジイの魂を鎮める言葉を織り交ぜる。
寄り代はジジイの涙を流しながら手をあわせ、ジジイは静かに浄化されていく。
冷静に客観視することが不可能なその雰囲気に圧倒されながら、
俺も手をあわせジジイの浄霊を祈る。
それから十分程お経は続き、ジジイの魂は静かに召されていった。


終わった、のか…!?
そんな空気を俺一家を包む。
ジジイが死んでからその間約10年。漸くジジイは成仏することができたのだ。
むしろ10年もの間、ジジイの魂を怨みで縛り上げた父親の執念にも驚いたけど。
しかし霊媒師はそんな安堵の空気をバッサリと切るように言った。
さて、次が本命。
これは一番厄介。お稲荷様を浄化します。

えっ…。


えっ…!?


うちには狐の剥製があるんだ。
まぁジジイがバブル全盛期の頃に思いつきで買ってきたものなんだけど、
どうやら全ての元凶はそれだったらしい。
ジジイが死んでから、その剥製は父親の兄弟
(またこいつもしょうもない)が持っていったんだけど、
粗末に扱われた狐さんは怒ってうち一家を祟ってたらしい。
昔弟が夜中廊下を爪を立てて歩くような音がすると言っていたのを思い出し、戦慄する。
狐の魂を浄化するのは難しい、むしろ稲荷様となっては神様のようなものだから尚更。
実は儀式の最初の方から狐さんの浄化は始めていたらしい。
それがひねり挙げを炎にくべる理由のひとつだったようだ。


さっきよりも増して強くお経を唱え始める霊媒師。
弟子たちもそれに併せて声を張り上げる。
よりガチな雰囲気に圧倒され、いつの間にか俺一家も手を併せて拝む。
バシバシ投入されるひねり揚げは熱でうねり、焼け焦げ、煙と化した。
燃え盛る炎は火柱のようになり、天井を焼こうとする。
本当ここら辺は火事になりそうな勢いだったから、個人的に浄霊どころじゃなかった。


絶え間なく唱え続けられるお経の間、再度寄り代さんが唸り始める。
正座の状態から苦しそうに前屈みになり、畳に爪を立てた。
もう一人の弟子が寄り代さんの背中を擦りながらお経を唱え続ける。
ジジイが乗り移った時とは違い、まるで獣が威嚇するような声を喉で鳴らす寄り代さん。
あまりの状況に俺は本当に恐怖を感じた。
寄り代さんに稲荷様が乗り移ってか霊媒師のお経はより一層強さを増す。


霊媒師はお経を唱えながら寄り代さんの方へ体を向き直した。
「今姿を現した汝の名を申せ」
寄り代さんは爪を激しく畳に突き立て、より強く唸った。
「汝は何ちゃらかんたら(忘れた)の稲荷であるか?」
「貴方に行ってきた数々の無礼お詫びさせて頂きたい。」
すると寄り代さんが爪を突き立てた状態の手を掲げ、何かを欲する様子を伺わせる。
霊媒師「???」
「何がほしいと申すか?」
えぇ、まさかこの中にいる誰かの命とかは止めてよねぇ…。と不安になった。
霊媒師「!!!!!」
「これであるか?」
差し出されたのはひねり揚げだったw


稲荷様が乗り移った寄り代さんは、渡されたひねり揚げを両手でむさぼった。
お腹空いてたの?w
ってくらい勢いよく口のなかに頬張る。頬張る。頬張る!
その間再度お経を唱え始めた霊媒師。
寄り代さんのその頬張る様子は、人間がわざとらしくやっている演技なんてもんじゃなく、
本当に稲荷様の行動にしか見えなかった。
目を血走らせながらひねり揚げを頬張る様子はそれほど壮絶なものだった。


それから程なくして落ち着きを取り戻し始める寄り代さんもとい、稲荷様。
霊媒師の言葉に耳を貸す。
霊媒師は優しくも威厳のある声で稲荷様を諭す。
「この一家は十分な反省をしている。」「これより貴方様を祀り、大切に扱うことを約束する。」
等々。
稲荷様はその言葉を聞き、唸りながらも頷く。
そして再度お経を唱え、稲荷様の魂を鎮めていった。
後から聞いた話だと稲荷様が怒った元凶となるジジイがこの世に居なかった、
父親が霊感強すぎて、
その父親が必死に稲荷様の怒りを鎮めるように
お祈りしたのが聞き入れてもらえたとか。
この日よりうちの神棚にはお稲荷様が祀られた。


時間を忘れて儀式に見いっていたが、気づいたら二時間程経っていた。
二時間お経を唱え続けた霊媒師の声は枯れ、
寄り代さんは涙と涎で顔がぐちゃぐちゃになり疲れきった様子。
もう一人の弟子のおばはんは呑気に饅頭食ってたw
少しの談笑の後、俺一家は一人一人悪い気を払ってもらい、
運勢?みたいなのを占ってもらうこととなる。
そう、つまり俺はもう一山ありそうな予感をここで感じていた。


まずは父親に始まり、次は母親。
何か母親も霊感が強く、父親とは違い憑依体質だということが判明した。
よく背中が痛いとか、肩が重いと言っていたのはそれが原因だとか。
原因分かってよかったねー☆とか呑気に見ていた俺だが、
すぐに霊媒師が俺の目の前に移動してきた。
「むむっ!?」と言ったように表情を歪める霊媒師。
ま、まさか…ゴクリ
悪い予感しかしなかった。


霊媒師「君は基本的に霊などは信用していないようだね」
俺「はぁ…。そう言うわけでもないですけど。」
霊媒師「………。」
霊視?するとき霊媒師は頭の天辺に親
指の爪を突き立てるんだ。
それが痛くて痛くて早く次いってくれないかなぁ、と思ってた。
霊媒師はなかなか口を開かずじっと俺の目を見つめて何かを読み取ろうとした様子だった。
しばらくして霊媒師は何がわかったかのように口を開いた。
「君は最近人に怨みを買うようなことをしたことはないかい?」



俺「!!!!!?」
霊媒師「いや、君を見ていると黒いもやが掛かっているように見えてね。」
俺「は、はぁ…。」
霊媒師「そういう人は大概人から怨みを買ったりしていることが多いんだ。」
霊媒師は一瞬何かを言おうと躊躇ったが、言葉を選ぶようにして口を開く。
霊媒師「正直な話、君の場合そのもやが異様に濃い。
こういうのは呪いや呪術の類をかけられていないとならないんだ 」
心臓が縮み上がるのが分かった。


呪い?呪術?ソレッテオイシイノー
霊媒師のいってる意味がよく分からなかった。
「何か最近よくないことが起こったり、体に異常をきたすことはなかったかな?」
そう言われて心当たりしかなかった。
霊媒師「………。んー、これはなかなか深いな。相当の怨念を感じる。」
俺「……ぅぇっ……」
霊媒師「あとね、四人も生き霊が取り憑いてる。女性だね。」


キターのAAが浮かび上がる俺。
霊媒師はお構いなしに続ける。
霊媒師「生き霊は無理矢理はがしても念の強さによっては
また飛ばした主の人が無意識に飛ばしてくるからいたちごっこになるケースが多い。
だからそれは自然に消えるのを待つでも大丈夫。
それに余程のことがない限りそんな死ぬようなことはないから。」
いやいやwでも悪いこと起きてますがなw払ってよw
霊媒師「それよりも問題なのがこの呪術だなぁ。これは取り払うのにそうとう苦労する。」
霊媒師に突き立てられた爪が頭皮に食い込む。
爪を突き立てられた所から出血してるんじゃないかと思った。


そんなに言うなら今すぐ払ってくれよwと思った。
横から寄り代さんがぐちゃぐちゃの顔のまま「使いの魔が憑いてます。」と言ってきた。
使いの魔( )wwww厨二こじらせたかwwwww
脳内の煽りと裏腹に、随分と深刻そうな霊媒師と寄り代さん。
弟子のおばはんは呑気にお茶飲んでた。


霊媒師「怨念の深さによっては今すぐ祓えないかもしれないが、
とりあえず試みてみましょう。」
そういうと俺の頭に右手の親指を爪を突き立てたまま、
左手に巻かれた数珠をじゃらじゃらと鳴らし出した。
そしてそれに合わせるように寄り代さんと弟子のおばはんは体勢を整え、
同様に数珠を鳴らしだす。
霊媒師はお経を唱え始めた。弟子二人も霊媒師の声に被せるようにお経を唱え始める。
場が一気に物々しい雰囲気に変わった。


お経を唱え始めてから、霊媒師は俺の頭に突き立てた爪により負荷を掛けた。
それが痛くて痛くて涙がちょちょぎれそうになる。
しかし、しばらくお経を聞いていると頭皮の痛みが薄れていき、
次第に目の奥、つまり脳?が痛くてなり始める。
爪楊枝で脳の奥のデリケートな部分をつつかれるような痛み。
思わず瞼に力が入り、顔を歪める俺。
その痛みは神経を伝うようにゆっくりと下がってきた。


その痛みは神経を下っていくうちに痛みから熱を帯びたパチンコ玉のようになった。
ちょうどそれが首もとの辺りに降りてきた辺りで神経に詰まるように止まった。
首回りが苦しくなり、思わずえづく。
段々耳に入ってくるお経が鬱陶しくなってきて、霊媒師の口を塞ぎたくなってきた。
不思議と霊媒師が憎くて憎くて仕方なくなった。
でも体に力が入らず、殴ることはおろか、腕を上げることも、指を動かすこともかなわなかった。


苦痛で堪らないお経が耳の中へと流れ込み、
その間には熱いパチンコ玉が首回りを苦しめる。
もういっそのこと気絶してしまいたかった。
でも何となくこのパチンコ玉を吐き出さないとダメな気がして意識が気絶を許さなかった。
胃から酸っぱい液体が上がってきそうで、さらさらとした唾が口元から溢れた。
寄り代さんがすかさず俺の背後に回り、背中を擦り出す。
俺は目を開くと貧血を起こした時のように、黄色や青や、
緑などの原色の光りで視界を塞がれてた。


うぅ、もうだめ!死ぬ!!
そう思い体を屈めた。
寄り代さんは背中を擦る力を強める。
霊媒師の声を張り上げる。
熱いパチンコ玉は神経をぶち破り、肉をすり抜け食道へ抜けると、
ゆっくりとと喉を這って俺の口内へと上がってきた。
熱くて熱くて舌が焼けてしまっているように感じた。
俺はゆっくりと口をあけ、舌にへばりついたそれを振り払った。


そっから体の力が全て抜けたように前屈みの体勢のまま倒れこんだ。
記憶が断片的なんだけど、気がついたら隣の部屋で休まされてた。
後で母親に聞いた話だとずっと苦しそうにえづいてて、
前屈みになり首を押さえてたらしい。
んでしばらくその体勢のままえづき続けて、
最後にでっかいゲップしたと思ったら倒れこんだらしいw
ゲップってところに思わず吹いたwwwww


意識がはっきりしてくると思いの外体が軽かった。
ちょっと休んでから体を起こし霊媒師の元に戻る。
霊媒師「もう大丈夫かな?」
俺「はい。何がどうなったかは分かりませんが、体が軽いです。」
霊媒師「それはよかった。さっきのでもう呪いはとれたから大丈夫だよ。
君の意思が強くてよかった。」
俺「呪いって何ですか?正直、体調はここのところ崩したままですし、
よくないことばかり起こってましたけど。」
霊媒師「やはり。多分簡易的な呪術の類だと思うよ。
分かりやすいところで言うと丑の刻参りとか。
でも案外簡単に解けたってことは、よりカジュアルなものかもね。
よくある黒魔術とかかな」


俺「クロマジュツスカ」
霊媒師「うん、黒魔術。こういうのは下手に知識をもってる素人がやるのが一番厄介。
霊力が強い人とかがやると場合によっては殺すこともできる恐ろしいものだけど。」
俺「場合によっては死んでたかもと?」
霊媒師「うむ。でも素人だからこの程度で助かったってのはあるからね。
でも2つも呪いをかけるって相当の怨みを感じたけど、
君は何してそんな怨みを買ったの?」
ちょいちょい!待った待った!2つて何スカ!?


心当たりはすごくあった。
ある人物。
その頃人の怨みを買うようなことをしてしまっていた人物。
紛れもない、元カノかAだ。
両親と弟が見ている合間で恥ずかしながらふたりの名前を挙げた。
おもむろに霊媒師は手帳を取りだし、俺に二人のフルネーム、生年月日、
わかる程度の出身地を書かせた。
そしてそれを霊視している様子だった。
正直俺はこのときwktkしてた。


メモ帳に書かれた二人の名前をにらみ続けること早三分。
霊媒師はゆっくりとメモ帳から目線をはずすと俺の目を見つめた。
そして一息ついて口を開く。
霊媒師「こりゃ二人からやられてたね。」
俺「wwwwwwwwwwwww 」
弟「wwwww 」
両親「wwwwwwwwwwwww
オバハン「ドンダケー」


俺「な、なんと二人からスカwwwwwwwwwwwww」
霊媒師「うむ。二人から。手口は違うけど」
俺「手口の問題ジャネッスwビックラコイタ」
霊媒師「これ部屋にしばらく貼っといたらいいよ」
そういうと霊媒師は鞄から半紙と筆ペンをおもむろに出し、梵字?のようなものを書いた。
どうやら護符の役割をするものらしい。
何でもそれを玄関に、回りの目が気になるなら部屋のドアでもいいから貼っとくようにとのこと。
それだけで今後しばらくは黒魔術から身を守れると。
俺はリフレクを覚えた!!!!!


それからしばらく護符を貼り黒魔術を避けた結果、
体調はもとに戻り、悪かった運も少しずつ上向いてきた。
相変わらず女運は悪かったけど、
それは生き霊が作用してるからしばらくは仕方ないと言われた。
仕事もそれなりにこなして、交遊関係も回復してそれなりに充実はしてる。
去年結婚をする予定だった人と別れたのはまだ生き霊が憑いてるからなのかw
真相はよく分からないがw


あれから元カノともAとも話してないし会ってない。
Aは一度某有名衣服メーカーの店で店員してるのを見掛けたが、
当時付き合ってた彼女と一緒だった為話しかけはしなかった。
むしろ呪いを掛けられてた相手と話したいとも思わないしねw


お前らも女遊びは程ほどになw
あとひとへの恨みは黒魔術とかで晴らそうとするなよw
真っ当に生きればみんな幸せになれるからw



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