まだまだ認知度は低い

作業療法士有資格者も我が国では10万人に近くなっていますウインク
最近では作業療法士になりたい、作業療法を受けたい、作業療法士に相談してみましょうと知名度も上がってきています照れ

しかし、医療保健福祉関係者以外の知名度は圧倒的に低いんです。初めての患者様には理学療法と何が違うんだ?結局なんなんだ?同窓会等でも盛り上がらない、説明しにくいなんてことを共感してくれる方もいらっしゃるのではないでしょうか?


作業療法士

以下の資料は院内新人教育に実際に使っている資料です。
クライアント、学生さん、新人さん、他職種の方等にも是非見てほしいのです照れもちろん現職作業療法士さんも!


作業療法の始まりは精神療法だったんですよねニヤリ

精神領域で手工芸・塗り絵等とかを様々なプログラムを行っていたのは決して手の機能回復ではありません。手を使う作業を行い、心身面の安定を図っていたのですね。さらには集団活動や園芸活動などダイナミックに身体を動かしこれも心身面の安定を図っていたのですね。

それから身体障害領域に作業療法士が展開すると、手のリハビリを専門的に担うことになりました。しかし、手だけでは終わりませんでした。この機械主義的介入は誤認識を招く爪痕を残しました。


作業療法士の活躍の場


今やこれだけ活躍の場が増えてきたのです!嬉しい限りですが、どの領域の作業療法士でも原点回帰を意識し、心のケアをする意識が大切ですニコニコ優先度として低い領域や時期もありますが、心の問題は予防期→急性期→回復期→生活期→週末期それぞれクライアントが抱えるものですから、病気を診るのも人を診るのも大切にすべき職種が作業療法士の責務なのです照れ



我が国では病床の機能分化などによりその時期による役割と使命が設定されていますニヤリ

予防期は健康増進の観点で、運動指導ももちろんですが、特に認知機能低下予防の為の支援業務は作業療法士として需要が高くなります。

急性期は在棟日数の短縮とクライアントが状態が安定していない状況下での介入となりますので、リスク管理や離床支援等基本的能力の回復に重きが置かれ理学療法との差別化が図りにくい環境となります。循環器呼吸器疾患の心理的介入・食事姿勢、術後せん妄アプローチ等作業療法士としての介入を大事にしている方もいらっしゃいます。

回復期は在棟日数の短縮と自立度向上が病床運営上求められ、ゆっくり機能向上を図るところではなくなり、基本的能力、応用的能力、社会的適応能力の回復を図るべく、主としてADLやIADLの訓練を行う病棟となっています。作業療法士としての役割は大いにあると言えます。

生活期は個人生活への適応能力、対人関係や社会参加等の社会生活の向上を援助することに重きが置かれます。生活行為の向上を支援する場として作業療法士が活躍できる需要の高いフェイズだと考えられています。

終末期はクライアントのQOLの維持向上満足価値を支援する作業療法士としては心理的なサポートを行う。また、緩和ケアの中で本人の望む生き方を尊重し、いろんな福祉用具を備えたり、自助具を導入したり幅広く介入する役割がある。


作業療法士の役割

日本作業療法士協会のガイドラインにて作業療法の範囲として、以上の項目については作業療法士を積極的に活用することが望まれると記されている。

しかし、作業療法士だけがこれを担うわけではありません。多職種協働下でそれぞれの職種が専門的に作用し協調しながら、以上の課題に取り組んでいくものである照れ


なんでも作業なんだね!その人の価値


作業とは我々が暮らしている中での活動全てを指すと言っても過言ではないでしょう。人それぞれ活動の重き、価値があります照れ個性や役割や立場といったところ生き方や作業が異なるのは当然ですね。人の価値を支援するお仕事です!


人間は高度な技術を持つ生き物

そして人間には生物の中でほぼ唯一進化した特徴があります。代表的なものは手を巧みに使えること、道具を器用に使える、衛生面を保つ、衣服を纏う、言葉を話せる、知能レベル、二足歩行ニヤリ

作業レベルとスキルが圧倒的に高い生き物なのです!これが失われた時の心の痛みは強いのです!


AIや機械の進化が補完するの?

そして近未来には人間の技術を遥かに補完するAIや機械進化が生活に浸透してくることは予測できます。びっくりこのままでは頭を使うことや身体を使う意義も問われてきて、人間のやることがなくなっていくというなんとも言えない感情も湧いてきます。作業が少なくなり環境が変わっていくということ。AIや機械の進化それだけの補完力を備えてくるかもしれない。障害があってもさほど生活に困らなくなる!そんな風に考える時代が来るならばリハビリはどうなるのでしょう?


作業療法士の定義

定義の見直しにより諸機能回復→健康と幸福の促進へ、人の価値を持つ生活行為、作業に焦点を当てるのもポイントであり、本来の作業療法の性格が表面化してきました。
そしてこちらの定義にも作業療法士の職域が明確に示されております。作業を通じた支援と明記されていますね。

まとめ

作業療法士はいろいろな時期と領域で関わる仕事、必ずアプローチの優劣が出てきて、多様性が高いので統率性が低くなる!その分、作業療法士の間でも考え方が違うこともあり、周りからの認識が誤っていることも多い。作業療法士の核は精神療法(心)を動かしていくことであり、人を診る部分に関してはどこで従事していても変わらないものがあるウインク