問診→視診→触診→打診→聴診

 

観察点1

①意識状態は正常か?

②胸痛や胸部不快感はあるか?

③痛みや不快感の場所・程度・経過・持続時間・増悪または寛解因子・随伴症状

④皮膚や四肢末梢の状態

 ▷蒼白でしっとりとした冷たい皮膚・チアノーゼ

⑤不整脈の出現と性状

⑥呼吸状態

 ▷息切れ・呼吸困難・咳嗽・痰・起坐呼吸の有無

⑦浮腫の出現と増強

 

観察点2

・循環器系の異常は、緊急度に関係する場合がある

 ▷心停止・不整脈

・循環器系異常は、息切れ、浮腫などの症状として出現する

 

体液の分布

 

脱水・浮腫のチェック

・脱水の場合、皮膚のツルゴールをみる

・浮腫は、下肢に出現しやすいが、

 それ以外(顔面や眼瞼)にも出現する

 

血圧は触診でおおむねわかる

動脈の触知部位と圧の違い

橈骨・正中動脈が触知可能:

収縮期血圧60〜80mmhg以上

頸動脈が触知可能:

収縮期血圧40〜60mmhg以上

足背動脈が触知可能:

収縮期血圧60〜80mmhg以上

大腿動脈が触知可能:

収縮期血圧50〜70mmhg以上

 

心音の聴取で心臓の弁異常などがわかる1

・心音の観察ポイント

 ▷リズム

 ▷Ⅰ音、Ⅱ音(正常心音)の区分

 ▷Ⅲ音、Ⅳ音(異常心音)の有無

・心雑音の観察ポイント

 ▷心雑音の有無

 ▷発生のタイミング

 ▷部位

 ▷強さや雑音の大きさ

 

心音の聴取で心臓の弁異常などがわかる2

 

心音の聴取で心臓の弁異常などがわかる3

・ギャロップ音(ベル型で聴取)

 ▷Ⅰ・Ⅱ音に、ⅢまたはⅣ音が加わり三拍子になる

 ▷左室拡張期圧が上昇、左室内腔が拡大

 ▷病的Ⅲ音:うっ血性心不全、拡張型心筋症など

・クリック音

 ▷Ⅰ音とⅡ音の間に、鋭く、高い音

 ▷過剰心音

 ▷僧帽筋の緊張時に逆流が発生

 ▷症状が強くない場合は経過観察で良い

 

『笑顔は最高のオシャレ!』