~ファンチーヌのモデルともいえる娼婦をユゴー自身が救った体験談は『見聞録』(第1集1887年,第2集1899年共に死後出版)に収録されている。
1841年のある雪の夜,街角の娼婦の背中に雪の塊を入れるという狼藉を紳士が働く,娼婦が反撃に出てその紳士に飛びかかり,叩いているところを警官たちに取り押さえられる。
警察署長に罪人扱いされる娼婦を,事のしだいを証言することでユゴーは助ける。
娼婦をファンチーヌに,警察署長をジャベールに,そして自分自身をジャン・ヴァルジャンに,(狼藉を働く紳士をバマタボアに)おきかえて,この体験談はそっくりそのまま『レ・ミゼラブル』(第1部第5編第13章)のなかで使われるのである。~
『「レ・ミゼラブル」を読みなおす』稲垣直樹氏著/白水社P.21~22より抜粋(一部加筆)。
ユゴーが実際に遭遇しモデルとした可哀想な女の子やイヤな奴がいたんですねぇ。
原作者ユゴーは『レ・ミゼラブル』に、自身の若かりし頃の思想の変遷とそれによる葛藤などをマリウスに、熟年以降の熟成された精神的思想をバルジャンに投影させている面があるのですね(^-^)
この風貌、見掛けたらご注意ですよ!笑
1841年のある雪の夜,街角の娼婦の背中に雪の塊を入れるという狼藉を紳士が働く,娼婦が反撃に出てその紳士に飛びかかり,叩いているところを警官たちに取り押さえられる。
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