物語終盤マリウスの「Cafe song」後「マリウス&コゼット」のシーン


バリケード陥落から数ヶ月、身体は徐々に回復しつつあるけれど、心はまだ後悔と虚しさで打ちひしがれているマリウス。

コゼットはかいがいしく看病し続け、そして優しく語りかけます

「プリュメ街でのあの夜を、あの夜の誓いを思い出して、私はここにいるわ、あなたの傍に…」と。


続けて「A Heart full of Love」のリプライズで2人を優しく見守るバルジャンも加わった三重唱となりますが、ここでの彼らが歌う順番やハーモニー、ユニゾン等の構成が好きなんです。


コゼット
「♪溢れる愛」
バルジャン
「♪俺のものじゃない」
コゼット
「♪二人の夜」
バル・コゼのハモ
「若くて自由」
「誓いは真実」

コゼットは見守ってるバルジャンに気付いてないかもしれませんが、彼らのカノンとハモの同じリズムに、自然と父娘の絆と愛を感じます。


そこへマリウスがコゼットの温もりを感じ
「♪コゼット、コゼット」
と応えると、

バル・コゼは
「♪愛は二人のもの」
「♪待つ、あなたを見たわ」
二人のハモでマリウスを迎え入れます。


すると、次は
マリウス
「♪近づく」
バルジャン
「♪全て」
マリウス
「♪君が」
バルジャン
「♪定め」
と、マリウスの存在に感謝し、コゼットを託す決意を自分に言い聞かしているようなバルジャン。


そこへ
コゼット
「♪呼んだ」
とコゼットがマリウスに応えると、

次にはマリウスとコゼットが
「♪夢ではない、夢ではないよ(わ)」
ユニゾン(最後ハモ)となり、
バルジャンは自分は身を引き二人を見送るように半拍そして一拍遅れで
「♪溢れる愛、お前にやろう」
とハモります。


あたかも結婚式当日、いろんな想いに溢れる父とその手に引かれる娘がバージンロードを歩き、未来を託すマリウスの元へたどり着くと娘は若者の傍らへ。二人は希望に輝く誓いを。
そして、それをそっと一歩引いた所で見守る父親。
そんなシーンを彷彿とさせるような三人の歌の構成に…。


これを感じた時の衝撃と感動はいくばくか。


コゼットくらいの子を持っていてもおかしくはない年となった自分はついついバルジャン目線に(笑)


言葉足らずかもしれず、分かりづらかったらすみませんm(_ _)m