徐々に立ち稽古に入りました。

ざっくり大まかな流れを確認したら、まずは役を演じる前にシンプルな素の自分である事。

お客さまの心に物語をしっかりお届けするには、自分の実感でなければその役は息づかず何も伝わらない中身の空虚な存在に。


舞台上で自分でいる為には、お客さまへの愛情を常に持ち続ける事が何よりも大切なのだそうです。

役柄に関係なく。


人への愛、人への想いが。


なんて漠然として突き詰めればとても壮大な話なのでしょう笑

でも、今思えばジュンモのバルジャンも柳瀬さんの大佐も人への愛が身体から自然と溢れ出て温かいステキなオーラに包まれてるようでした。

はじめさんのテナもくみさんのマダム・テナもミゼラブルな小悪党だけれども、どこか憎めない何とも言えないcuteさが滲み出てるお二人でした。



僕は今の稽古段階では、お越し下さったお客さまのためと言いつつ、自分でいれているかどうか、ちゃんと届いてるだろうか…etc.
頭の中で目的に対する手段の方にだけすぐ気が行ってしまう。

いつの間にか手段が目的に。

これは実はお客さまをほったらかして自分の事ばっかなのでは。


神さまお客さまへの愛をすぐ忘れる薄情なわたくしめをお許し下さーいッ



前回の『カモ猫』に引き続き今までに経験してきた演劇的価値観とは一味違う取り組み方がとても新鮮で、答えの模索は苦しいんですがそれすら楽しんでいこうと思います。

自分の中にひと欠片くらいはあるはずの愛を信じて笑