本番前(メイク途中)アンサンブルの子の髪の毛を手伝ったりし、
本番ではこんな感じのおじいちゃん博士猫に♪
役作りのモデルは原作のイメージをベースに、ある劇団の主催者さんと、今回の稽古場最寄り駅近くにある昭和感満載ラーメン屋さんのおばあちゃんとそこの常連おじいちゃん達、そして稽古場向かいの駐車場にいた猫ちゃん達(^-^)
一見気難しそうに見えるけど、その気難しさや頑固さというのは実はその人なりの優しさからだったり。
人の話が聞こえていないのか、聞こえているけどとぼけているのか、吟味熟慮の為の時間なのか、よく分からない不思議な間(沈黙の時間経過)があったり。
どんな話もすぐ自分の得意分野に脱線したり。
その人の周りだけに漂うゆったりとした時間の流れが生み出される要因もいろいろ探りました。
身体的にも様々な箇所に違和感を感じてきてしまうであろうお年頃。
それでもやはりついつい自分の年相応の動きになってしまうのですが、そこはあえて僕がキャスティングされた意味も考え、まだまだ元気ハツラツで、脚本に感じられる何事にも精力的に取り組む面に活かせればと。
たまにイライラするけど憎めない、気難しそうだけど心根は温かい、真面目だけどお茶目で愛嬌もあるおじいちゃん猫を目指しました。
元水夫の老ハリー(←人間)が船乗り現役時代に集めた百万個近くある風変わりなあらゆる種類のコレクションを展示したバザール(雑貨屋)風の博物館。
そこで飼われて、そこにある膨大な数の本の研究に日々をついやしている、やせた小さな灰色の猫。
~原作より~
一見がらくただらけの摩訶不思議な館で飼われ始めた猫ちゃん。
ねずみ捕り用に飼われたはずだけど、珍品たちに興味を持ちそれが何なのか探り調べだしたら、いつの日か博士猫と呼ばれるようになるのは自然な流れかな。
この猫ちゃんがどんな経験をして何を感じ博士猫となったか。
役に自分を寄せるのと、 役を自分に寄せるのと。
役で自分を固め演じるのと、 自分が役自身となって生きるのと。
似てるようで違い、違うようで似てる。
動物たちを擬人化したファンタジーの世界で、楽しい取り組みが出来た(^-^)