劇団ひまわり創立60周年記念公演『蒼い妖精とピノッキオ』観劇。


魂を持った人形と、その人形を人間に変える為に存在する妖精の物語



敬さん(横山敬さん)や清史郎(加藤清史郎)、ばーちょん(馬場徹)、近雄さん(鈴村近雄さん)、理子(宮原理子)、崎ちゃん(篠崎徹)、青山さん(青山義典さん)、あゆみ(高宗歩未)、ほたる(野本ほたる)、ちひろ(永瀬千裕)、なな(清水那奈子)等々

大好きな先輩や仲間達が、大好きな演出家山下晃彦さんの世界観を共有し生きている。




その中で、印象深く脳裏に焼き付き、決して忘れまいと瞼を閉じればその姿が浮かび上がる、中嶋朋子さん。




ただそこに佇んでいるだけで、舞台の空間全てが埋まる。



欲にまみれて愚かな行いを繰り返す人間と人間に変えた元人形達を憂い心を痛めた眼差しで、彼等を一人ひとり想い出す様にゆっくりと空を見渡す…、あの姿は、まさしく中嶋朋子演ずる『蒼い妖精』だった。



あの姿を決して忘れない様に瞼に焼き付けよう。



今振り返れば、昨年のレミで自分がお見せしていたのは『フイイを演じる宇部洋之』だったかもしれない。




彼女が創り出す彼女自身を包む空気の神秘さよ。




自分の演技のこの先を指し示す道標の一つを見つけられた。