こんにちは!
パーソナルスタイリストのヒロユキです!

 

服屋さんに行ってスラックスを買うといつも聞かれる

「裾のお仕上げはシングル・ダブルどちらになさいますか?」
という質問。

 

服好きな方やアパレル界隈の方であれば、「ダブル一択でしょ」となるのですが、そうでない一般の方々って、あまりダブル仕上げに馴染みってないですよね。

 

周りを見渡せば殆どがシングルだし、オシャレな方じゃなければダブルにしていないし、とりあえず右にならえで「シングルにしておけば間違い無いですよね」と。

 

勿論、シングルの方がフォーマル度は高く、シングルにしておけばハズす事は殆どありません。

 

ですが、ダブル仕上げってこんな良い効果もあるんだよ!というのを是非知ってもらい、一度ダブル仕上げにチャレンジしていただけたらと思い、この記事を書こうと思いました。

 

ダブルの仕上げって、足のラインをキレイに出す事が出来たりと、多くはあまり語られておりませんがメリットが山ほどあるんですよ!

 

この記事を読み終わったあなたはきっと、ダブル仕上げのスラックスを穿きたくてしょうがなくなるはずなので!是非最後まで読み進めてくださいね!!

 

 

 

なぜダブル仕上げは生まれたのか?

そもそも、なぜあのような折り返したデザインが生まれたのか?

 

これを語るにあたり、少し昔話をさせて下さい。

 

昔々ある所に、ウィンザー公という大層オシャレな英国の紳士がいました。

「ウィンザーノット」などとネクタイの結び方にも名前が付けられる程、の20世紀のファッションリーダーと言えば「ウィンザー公」という程に語り継がれているような方ですね。

 

このウィンザー公が、とある雨の日にアメリカのパーティーに駆けつけます。

 

どしゃ降りの雨の日、オシャレなウィンザー公は「雨でスラックスを濡らしたく無い!!」とこう思うわけです。

 

そこでその時に、一時的に、穿いていたパンツを濡らさない為に一折りしてロールアップして歩きます。
そしてパーティー会場に到着!

 

ところがこのウィンザー公、すっかり折り返した裾を戻すのを忘れ、そのままパーティに参加してしまいました。

 

それを見たアメリカの紳士達が、「あのウィンザー公が新しいスラックスの穿き方をしているぞ!!なんだあのオシャレな折り返しは!!」

という風にアメリカの方々が勘違いした事で瞬く間に広まり、このダブル仕上げが生まれました。

 

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また、昔の英国紳士達が当時流行ったボート遊びをする際に、この紳士達は白のパンツを穿いてボートに乗ります。

 

ボートに乗る際に、白のパンツを汚したく無い。そんな所から折り返すのがスタンダードになり、それが後々ダブル仕上げとして定着していったという話もよく語られております。

 

つまり、ダブル仕上げの生まれは、ボート遊びというスポーツから。

ボタンダウンシャツがポロ競技中に襟がはためかないようにボタンが付けられたように、スポーツの為の機能の側面から生まれています。

 

つまり、シングル仕上げよりもスポーティであり軽快感が生まれる、少しカジュアルな仕様であると言えます。

 

 

 

シングル仕上げの持つ良さ・シングルの方が良い場合

という発祥がある為に、結婚式やお葬式。

 

そういったフォーマルさを求められるシーンではシングル仕上げにする必要性があります。

 

普段スーツを全く着ずに、そういったシーンにのみスーツをお召しになる場合は、シングル仕上げのスーツを持つ方が良いですね。

フォーマルはシングル仕上げである必要がありますと。

 

で、このフォーマルシーン以外にシングルが良い場合は「長さがしっかりないと嫌な方で、クッションを付けたい場合」ですね。

 

ダブルの仕上げでクッションがしっかり付く長さにしてしまうと、ダブルの折り返し部分が崩れてしまい、見た目がとても悪くなってしまいます。

 

 

 

ダブルにする事で生まれる良い効果

では対して、ダブル仕上げはどんな良い効果があるのか?

これについてご説明させていただきます。

 

ダブルが生まれたお話のように、この仕様はスポーティでありややカジュアルさを演出する仕様。

 

とはいえ、ビジネスでお召しになるスーツであればダブルの仕上げにされても全く問題はございません。

 

そして、スーツよりもスポーティな印象になる

・ジャケット&パンツスタイル

・クールビズシーンの単品スラックス

・カジュアルでお召しになる用

 

これらは必然的に、フォーマルとは真逆の方向性に行く為に、ダブル仕上げとの親和性がより強くなります。


その為、ダブルの仕上げをよりオススメ致します。

 

で、こういう「フォーマル・カジュアル」の紳士服ルールの側面とは違う部分にもダブル仕上げの良さはあります。

 

 

 

①軽い生地・短い丈に重みを付けられる

今の春夏時期だと、素材も必然的にかなり薄手のモノになり、丈も短くなります。
そうなった時に、シングルの仕上げだとどうしても重みが足りず、バランスが取りづらいんですよ。


どこか軽さが目立ち、頼りなく見える足元になってしまう。

そこをダブルの仕上げで、裾に重りを付けてあげるんです。


そうすると、軽く見えてしまう足元のバランスが取れ、非常にキレイに見えます。

足元が軽いよりも、重さを出し安定感を出してあげる事で、どこか安心感のある、頼り甲斐のある雰囲気を演出する事が出来ます。

 

短めのパンツや薄めの素材をお召しになるなら、是非ともダブル仕上げをオススメしたい所!


 

②センタープレスをキレイに出す事が出来る

 

また、裾に重さを付ける事で、スラックスに入っているセンタープレスをよりキレイに出す事が出来ます。

 

重りがある事でストンとキレイに落ち感が出る為に、より縦のラインを強調する事が出来るわけですね。

 

縦のラインを強調できれば足のラインもよりスッキリ見せる事が出来ます。

 

③足元に重さを出す事で、体型に応じた似合わせが出来る

 

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特に恰幅の良い方なんかは、ダブルで足元に重さを出す事で、身体の重み・厚みとのバランスとより調和しやすくなります。

 

シングルだとどこか抜けた印象になってしまいますが、足元でしっかり重さを出す事でバランスをより良くとる事が出来るんですよ。

 

で、細身の方の場合は、このダブル幅を細くして調整します。

 

通常スタンダードとされているダブル幅は4〜4.5cm。

 

恰幅の良い方は4.5cm辺りがバランスが良いですが、細い方であれば3.5cmぐらいまでであれば体型とマッチし、よりバランス良く見せる事が出来ますね。

 

細身の方であればシングルでも大丈夫ではあるのですが、やや細めで調整した上でダブルにして頂くのを是非オススメしたいなと思います。

 

 

 

まとめ

・ダブル仕上げは、アメリカ紳士の勘違いや、ボート遊びをする為の機能面から生まれた
・シングル仕上げは、フォーマルシーンや丈の長さがしっかり欲しい場合にオススメ
・ダブル仕上げは、スポーティ・ややカジュアルな仕様の為、ジャケパンやクールビズによりオススメ
・ダブル仕上げは
1.足元に重さを出し安定感を出す事が出来る
2.センタープレスをキレイに出す事が出来る
3.体型に応じた似合わせがよりダブル仕上げで出来る

 

このような理由があり、あまり一般の方はされていないダブル仕上げを是非オススメしたいです!

 

もし次にスラックスを購入される機会がございましたら、チャレンジしてみて下さいね!

 

ご質問などがあれば是非コメントなどくださいね^^

それではまた!

パーソナルスタイリスト ヒロユキ

 

 

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