リコード法において、血糖値を意識することはとても重要です。

 

治療の進歩を確認することができるように、血糖値の記録をつけましょう。血糖値を測定することはあなたの体が食べ物や食事にどのように反応しているか知るための重要なデータになります。

 

血糖値検査の実施方法については、検査会社の指示に常に従ってください。

 

コーヒー・サプリメント・薬を飲む前に、空腹時の血糖値を調べます。目標は70-90 mg / dLの間です。

 

測定値がその範囲内であるならば、おそらくインスリン感受性があります(補足:つまり問題ないということ)。特定の食べ物に対する反応を確認したいのでない限り、毎食後に血糖測定を行う必要はありません。起床後の空腹時血糖が目標範囲内にあるかどうかを確認するために、1〜2週間毎朝テストを続けます。時々目標値を外れるような場合、食後の血糖測定を行います。

 

血糖値が目標値より高い場合、血糖値スパイク(血糖値の急上昇)を引き起こしている食物を特定し、食事内容を調整することができるように、血糖値を毎食後に測定すると良いでしょう。

 

食後の血糖値測定は通常​​、食事を終えた後1時間後と2時間後に行います。一部の人々は血糖値の上昇が遅いので、たとえ最初の血糖値が目標範囲内であっても必ず二回目の測定をするようにしてください。

 

食後1時間の血糖値は90-125 mg/dLであるべきです。食後2時間の目標値は90 -110 mg/dLです。一般的には、食事の5時間後に70-90 mg/dLの範囲に戻るはずです。

 

測定値が記載されている目標よりも高い場合は、高血糖反応を引き起こしている食品を特定する必要があります。明らかな犯人は、砂糖や果糖、果物、蜂蜜、メープルシロップのような「健康的な」お菓子であることもあります。ホワイトポテト、米、オート麦、パスタ、パンのようなでんぷん質の炭水化物も血糖値を上げます。サツマイモでも血糖値スパイクを引き起こす可能性があるため、少量のみを推奨します。他のよくある原因はレジスタントスターチ(難消化性澱粉)、マメ科植物、キヌアです。さらに、主要栄養素の内容によっても高血糖が起こることがあります。過剰なタンパク質や炭水化物が含まれていないか確認しましょう。

 

現在の食事から疑わしい食品を健康的な脂肪(EVOO、オリーブ、アボカド、ナッツ、および種子)またはでんぷん質のない野菜と交換してみてください。食後の血糖測定を繰り返して、体の反応を記録してください。

 

起床時の空腹時血糖が目標範囲内になるまで、すべての食事についてこのプロセスを続けてください。

 

難消化性デンプンを調理した後に冷却すると、難消化性デンプンの量が増え、血糖値が上がりにくくなることがあります。身体の反応を測定するために血糖値を測定してください。一方、冷却したとしても、血糖値が上がってしまう人がいます。

 

遺伝・一般的な健康状態・腸内微生物叢の状態・ストレスレベル、その他多数の要因によって、人それぞれに同じ食品に対して異なる血糖反応を示すことに注意してください。ストレス・睡眠不足・ホルモンの状態などによっても同じ食品に対して多様なな反応が生じることもあります。あなたの血糖値を上げる引き金を特定して対処することはが治療に役立ちます。

 

ケトン体への適応(エネルギー源をブドウ糖から脂肪へ切り替えること。以下、ケトーシス)を行った後は、空腹時のブドウ糖が少しずつ上昇する可能性があります。同時にケトン体をチェックしてみましょう。ケトン体の増加(> 0.5mmol / L)は、HbA1cと空腹時インスリンレベルが目標範囲内にとどまっていれば、ほとんど問題になりません。

 

数週間または数ヶ月間、ケトーシスへ適応した後、原因不明の劇的な血糖の上昇が見られる場合、それは体が代謝への柔軟性を維持できるように、推奨される炭水化物を加えることによって定期的に(毎週、隔週、毎月?)短期間、ブドウ糖を燃焼する状態への移行を必要とする兆候かもしれません。エネルギー源をブドウ糖ベースから脂肪ベースへと柔軟にに移行する能力は、最適な健康状態の兆候です。あなたは、ケトーシスから脱する際に認知機能低下に気づくかもしれません。血糖測定記録でこの認知能力の変化を追跡し、次回の食事で普段の典型的なケトン食に戻るようにしてください。

 

血糖値は運動後に一時的に上昇する可能性があることに注意してください。運動すると、肝臓はより多くのグルコースを放出することによって運動時のエネルギー需要に反応します。これは通常重要ではなく、すぐに血糖値は運動前のレベルまたはそれ以下に落ちるでしょう。

 

 

お知らせ

「脳を若く保つ食べ方」について、日経ヘルスから取材を受けました。

現在発売中の日経ヘルス(2019年6月号)に記事が掲載されています。

https://info.nikkeibp.co.jp/media/NH/

 

6/9、滋賀のイベントでリコード法や認知症予防について講演します。お近くの方は是非ご参加ください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeWi3TNWwAU39mhXJumuSuU4wz5Dn35FB_wi1CS2c1GQN7AqQ/viewform

同会場で午前中に医療関係者向けのリコード法実践研究会をやります。まだ席に空きあります。

https://brain-care-dementia.jp/press/recode_protocol4/

 

 

 

 

認知症予防に関するお問い合わせや仕事のご依頼はこちら
一般社団法人 日本ブレインケア・認知症予防研究所 
https://brain-care-dementia.jp


リコード法に基づく検査・治療のお問い合わせ
ブレインケアクリニック
http://brain-care.jp

 

事業監修

まごころ健康教室

https://lp.mikawaya21.com/health/20180523

 

軽度認知障害(MCI)改善サポートプラン

https://brain-fitness.jp/mci/

 

脳にいいアプリ

https://www.braincure.jp

 

脳レク

https://nourec.com

 

 

著作・監修

 

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