「リコード法実践研究会」でお知り合いになった横浜のB-Rain Clinicの高先生に、以前やっていただいたqEEGという検査の結果を伺いに行ってきました!ちなみに、qEEGはB-rain Clinicではなく、芝浦のオフィスで検査しています。

 

qEEGとは、「定量的脳波検査(Quantitative Electroencephalography)」の略です。一般的な脳波検査でもてんかんの鑑別や意識レベルの低下の発見などに対して有用で、私も精神科病院時代は長らく脳波の判定係だったので割と詳しいのですが、qEEGでは脳のどの部分の活動性が低いのか、脳の各部位の機能的な連絡がうまく行っているかどうかなど、これまでの脳波検査ではなかなか判定できなかった情報をビジュアルで見ることができ、またこれを見ながら認知トレーニングを行うことによって、弱い部分をきちんと鍛えられているかどうかをリアルタイムでチェックすることができるという優れものです。

 

その結果がこちら。

 

 

レポートはこんなにたくさん!一つ一つ丁寧に読み方を説明してもらいましたが、自分が弱いと思っているところはやっぱり脳波でも活動性が低かったり、逆に高すぎたりというところがあったようで、非常に腑に落ちました。とりあえず明らかに認知機能が落ちたところはなかったので一安心。当院で実施している認知機能検査とはまた違う角度から脳の機能を評価できるので大変面白いと思いました。2013年頃にアメリカで同様のものを体験した時は検査に40分くらいかかりましたが、こちらは5分程度で検査が完了するのも負担がかからなくて素晴らしいです。

 

リコード法の論文でもqEEGで評価している症例もあり、また高先生から教えていただいたのですが、qEEGベースの脳トレで認知症の方のMMSEが6ポイント上がった小規模な研究論文もあるということなので、当院でもなんらかの形で取り入れられないかなと考えている次第です。

 

 

現時点でqEEGにご興味のある方はB-Rain Clinicまでご相談をしてみてください!