2023年もついに12月に入りました。

 

12月には世界中の子供たちにクリスマスがやってきます。そして北海道のおじさん達にもクリスマスはやってくる...と信じたい。

 

先日の週末の夜、いつものようにご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)とゆういちさん(40代後半)と僕の3人でお酒を飲んでいた時のこと。

 

僕とゆういちさんが

 

「12月に入ったとはいえ、まったくクリスマスっぽくないねぇ」

 

「この歳になると、そんな気分にすらならないよ」

 

なんて話をしていたら、横からコーイチさんが

 

「なんだ、クリスマス気分を味わいたいのかぁ?それなら

 

 

と言い出す。そこで

 

僕 「はぁぁ?何を任せろって??」

 

ゆういちさん 「クリスマスから一番遠い人間が何を言う?」

 

と答えたら、コーイチさん

 

「ひどいことを言うねぇ。俺が子供の頃、周りから何て言われていたと思う?『コーイチは

 

 

言っている意味が分からない上に100%ホラに決まっているのですが、なんだか自信満々に言うのでコーイチさんに任せてみる事にしました。

 

翌日、コーイチさんに連れられてやって来ましたのは札幌大通公園で行われている

 

 

ミュンヘンクリスマス市

 

コーイチさんにしては珍しく正攻法、おそらくいつもの「動画で見て行きたくなった」というところなのでしょう。

 

ミュンヘンクリスマス市は2002年から開かれているそうですが、僕としては初めての訪問です。

 

 

会場にはたくさんのお店が並び

 

 

 

否が応にもクリスマス気分が盛り上がります。見ていてとても楽しいです。

 

 

 

 

クリスマスグッズを一通りのぞいたおじさん達は、すぐにおいしいものの列に並び本場のビールを楽しんでいたのですが

 

 

 

まぁ、この時の屋外の温度は-1℃...冷たいビールを飲むにはちょっと寒すぎるか...。

 

そこでコーイチさん

 

「体が温まって、クリスマスっぽい物を食べに行こうぜっ!」

 

と言い出す。そして

 

「今日は俺に全権を委ねられているから、店もメニューも俺に任せてくれ。あ~、任せろと言っても

 

 

自分で払うなら好きなものを食べさせてくれっ!!

 

まして『全権を委ねる』なんて一言も言った覚えはない...それでも「普段自分なら頼まないようなものを食べる」というのも面白いかなと思い、コーイチさんに任せてみました。

 

そこで3人でやって来ましたのは

 

 

175°DENO担々麺 札幌駅北口店さん

 

お店に入る前に各々から1.200円を徴収したコーイチさんが、入口の券売機で3人分購入したのは

 

 

『汁なし担々麺』と『パクチー』のトッピングっ!

 

「いやいや、僕は辛いのもパクチーも両方苦手なんですけどっ!!」と抗議をする間もなくお店の方がやって来て

 

「カラミとシビレ、どうしますか?」

 

と聞かれる。しどろもどろに僕の口から出た言葉は

 

 

あそこまでテンパってしまうとは...情けない...。

 

その後店員さんに案内されるまま、水と紙エプロンを持って店内へ。

 

ゆういちさんもパクチーは苦手だったようで、席に着くなり2人で

 

「余計なもの頼みやがってっ!」

 

「パクチー全部あんたが食べてねっ!」

 

とコーイチさんを責めました。

 

やはりコーイチさんに任せたのは失敗だったか...なんて後悔しているところへ、やってまいりました

 

 

 

担々麺(汁なし)

 

僕の担々麺はほとんど辛味が入っていませんが、辛味を足したおじさん達のお皿は「ラー油の赤」と「水菜の緑」が映えています。さらにパクチーを乗せたコーイチさんは

 

「ほ~ら、クリスマスっぽいだろうっっ」

 

と喜んでいます...う~む、確かにクリスマスカラーと言えなくもない。

 

 

しっかりと混ぜて食べてみる。辛味が少ない分ゴマの香りや肉みその旨みがよくわかります。水菜のシャキシャキとナッツのカリっとした食感もいい感じ

 

 

麺はモッチモチで、おいしいものをたっぷり絡めてくれます。実にうまいっ!

 

 

苦手なパクチーですが、この担々麺に合わせたらどうなるんだろうと思い

 

 

思い切って乗せてみると...あぁ、うまいっ。濃厚な味の担々麺に爽やかさが加わった感じ。臭いも気になりません。

 

あれだけパクチーを嫌っていたゆういちさんも自分のお皿に乗せて食べているのを見ると、これは「パクチー好き」には堪らないでしょう

 

 

ちょっと辛味を足した方が美味しくなりそうだと、卓上のラー油をかけてみると...やっぱりうまいっ!

 

 

ごちそうさまでした。心も身体もとっても温まりました。

 

食事を終えて外に出たところで、コーイチさんが

 

「気分も高まってきたところで、最後に

 

 

と言い出す。

 

ゆういちさんは「おぉ、クリスマスの核心に近づいてきたかっ!」と喜んでいますが、僕としては何か引っかかる...。

 

それでも札幌のサンタクロースを思い出してみました。

 

サンタの名所と言えば『サッポロファクトリーの煙突サンタ』か?

 

 

でも時期的にはまだ早いはず。

 

そうなると、狸小路の近くでみかけるアレか?

 

 

なんて考えていたら、やってきたのはスーパーの食肉売り場。

 

そこでコーイチさん

 

 

牛肉

 

 

豚肉

 

 

羊肉

 

と見て歩き、最後に

 

「この中から一つだけ選んでくれ」

 

と言う。

 

「どういうこと?」

 

「サンタじゃないのか?!」

 

と、コーイチさんに詰問したら

 

 

いやいや、コーイチさん...せっかく盛り上がってきたクリスマス気分が...

 

台無しだわ~~~っ!!

 

おしまい