5年ぶりに行われた高校のクラス会に出席した翌朝、少しゆっくりめに起きてコーヒーを飲んでいたら、ご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)からメッセージが届きました。

 

 

どうやらコーイチさん、白老の水産会社でいい魚が安く手に入るという情報をどこかで仕入れてきたらしい。

 

「準備ができたら迎えに来て」と言うので、すぐにシャワーを浴びて支度をしコーイチさんの家に迎えに行きました。

 

コーイチさんを乗せ、白老町に向けてしばらく車を走らせていると突然

 

コーイチさん 「あぁ〜、うっかり

 

 

ま、まさかワザとではっ?!

 

と一瞬疑ったものの、コーイチさんに限って意図的にそんな事をするはずもなく、僕も魚代を立て替えるくらいの持ち合わせはあるので別にかまいません。

 

しかし人を買い物に誘っておいて、財布を忘れるとは...まったく...。

 

 

穏やかな太平洋を眺めつつ国道36号線を走っていると、右手に苫小牧の老舗菓子メーカー『三星』本店が見えてきます。

 

その道路脇に立っていた看板を見て、コーイチさん

 

 

「秋のスイーツ大収穫祭」と言うので

 

僕 「秋のスイーツと言えば、栗にカボチャにさつまいも。ブドウや梨も美味しいよねぇ」

 

と答えたら

 

コーイチさん 「秋と言えば

 

 

いやいや、スイーツはどうしたっ!

 

と思ったらコーイチさん、何の考えもなくただ「見たものをそのまま口に出した」だけのようで、言ったとたんに忘れている...まったく

 

こどもかっ!!

 

と言いたくなります。

 

そんなことをしながら約1時間、到着いたしましたのは

 

 

佐々木水産さん

 

品数は多くありませんが、確かに新鮮で安いっ!次々とお客さんがやってきます。

 

 

こちらで今夜の肴用に、タコとツブと塩ホッケを購入。

 

そのまま真っすぐに帰るつもりだったのですが、またしてもコーイチさんが「見たまんま口にした」看板の

 

 

「しらおいチェプ祭」が気になり、寄り道をしました。

 

「チェプ祭」とは、サケの豊漁と海の安全を祈願するアイヌ民族の祭事のことのようです。

 

 

早い時間ですと、アイヌの古式舞踏の披露や伝統料理の「サケ汁」・「サケの串焼き」の販売があったようですが、僕たちが行った時にはもうほとんど終了していたので

 

 

会場の屋台で売られていた焼き鳥を食べ、地元のダンスチームのステージを見ながらお祭りの雰囲気を楽しみました。

 

そんなことをしているうちにお昼の時間が近づいてきたので、コーイチさん

 

「今日は朝から車を出してもらったので、お昼ご飯は

 

 

いやいや、あなた財布持ってないでしょっ!!

 

「まぁまぁ、帰ったら返すから。ここの近くに辛ウマのラーメンと『盛りのいいチャーハン』が評判のラーメン屋があるから、行ってみようぜっ!」

 

と言い出すコーイチさん。しかしここで心配事がひとつ...それは...

 

『コーイチさんと一緒だと店が空いていない問題』

 

今まで何度も何度も書いてきておりますが、どういうわけかコーイチさんが行こうと言って向かったお店は開いていたためしがない。

 

その心配を正直に伝えると、コーイチさんから

 

「それなら事前に調べればいいだろうぉ」

 

と、ものすごく当たり前のことを言い返される。

 

「それがわかっているなら、なぜ今までやらなかったっ!」と言いたい気持ちをグッとコラえて、情報サイトで検索してみると

 

「営業時間中」

 

と表示されている。それに安心して2人で向かったのは「らあめんの村役場」さん。

 

しかしお店に到着してみると

 

 

おやっ?やってないっ??

 

 

今日に限って臨時休業っ?!

 

「まぁ、やっていないものは仕方がないや」と思っていたら

 

 

一人ムキになっている...まったく子供のような人である...。

 

その後、帰り道の途中で寄りましたのは『白老 たまごの里 マザーズ』さんのお店

 

 

マザーズ プラス さん

 

ソフトクリームやシュークリームの行列には目もくれず、おじさん2人は

 

 

たまご売り場へ。

 

 

3Kgのたまごをまとめ買いしたコーイチさんは

 

 

とっても上機嫌でした(笑)

 

次に伺いましたのは、同じくマザーズさん経営の

 

 

よこすと食堂さん

 

こちらでお昼にしようと入店し

 

 

食券の販売機の前で悩む...

 

 

たまご屋さんの「たまごかけごはん」は食べてみたいっ!

 

 

マザーズの「十割蕎麦」も気になるっ!!

 

意を決して2人で注文しましたのは

 

 

地鶏親子丼

 

 

何ともキレイで、いい香りの親子丼。たまごの優しい味と出汁の香り

 

 

地鶏はしっかりとした歯応えがあって、鶏本来の旨みを感じます

 

 

ご飯もうまいっ!

 

 

黄身は弾力があって、なかなか崩れません

 

 

トロリとした感じが、また食欲をそそります

 

 

ごちそうさまでした。たまご屋さんの親子丼、堪能いたしました。

 

コーイチさんもすっかり満足している様子なので、僕が

 

「コーイチさん、親子丼どうだった?」

 

と聞いてみたら、少しの間考えて

 

 

う〜む。コーイチさんとしては精一杯感動を伝えようとしたのでしょうが、出てきた言葉は小学生レベル...。

 

食後は真っすぐに家に帰りました。

 

夕方、コーイチさんと、同じくご近所の飲み友達のゆういちさん(40代後半)とコーイチさんの奥さんにも声をかけて4人でお酒を飲みました。

 

 

みんなでタコやツブを食べながら、ふと僕が

 

「そういえばコーイチさん、いつもなら『俺が車出すっ』って言うのに今朝は珍しく『迎えに来て』だったね。車どうかした?」

 

と質問したら

 

コーイチさん 「い、いやちょっと...」

 

それを聞いたコーイチさんの奥さん、不審に思ったのか

 

奥さん 「確かに昨日から車を動かしてないねぇ。今度は何をやらかしたのさっ?」

 

と問い詰めたら

 

コーイチさん 「よ、よく知らんけど

 

 

...コーイチさん...やっぱりそれは...

 

こどもの言い訳ですから〜〜〜っ!!

 

おしまい