先日の週末の夜、ご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)とゆういちさん(40代後半)と僕の3人でお酒を飲んでいた時のこと。

 

その日はゆういちさんが、クッキーやお饅頭などのお菓子をたくさん持ってきてくれて

 

 

聞くと、ゆういちさんの高校生の娘が『推し』のグループのライブを観に東京へ行ってきたそうで、「おじさん達の分」と言って僕たちにまでお土産を買ってきてくれたらしい。

 

それを聞いたコーイチさん

 

「なんか悪いねぇ

 

 

それを言うなら「お餞別」っ!!

 

ゆういちさんは、「まぁ気持ちだから。今度どこかへ旅行することがあったら、娘にもお土産買ってきてよ」と言ってくれたのですが、こういうところはやけに義理堅いコーイチさん

 

「何かお返ししないと気が済まないっ」

 

と言い出す。

 

しかしそうは言ったものの、最近の女子高生に何をお返しすれば喜んでくれるのか...おじさんにはさっぱりわかりません。

 

そこで、ゆういちさんに聞いてみると

 

「そうだなぁ...しいて言うなら

 

 

そんなわけないでしょっ!!

 

いや、実際にもらったら嬉しいかもしれないけど...そんなの買えませんからっ!

 

その後は相変わらずどうでもいいような話をして、その日はお開きとなりました。

 

翌日の朝、「今日はしばらくサボっていた庭の草むしりでもしようか」と考えながらコーヒーを飲んでいると、突然コーイチさんから電話が入る。

 

コーイチさん 「これからゆういちさんの娘へのお返しを買いに札幌へ行くから、付き合ってくれっ」

 

僕 「ん~、今日はいろいろとやることがあるので...たまには奥さんを誘って2人で行ってきたらどうだい?

 

と丁重にお断りをしたら

 

コーイチさん 「昨日一緒にお菓子を食べたよねっ

 

 

いやいや、共犯って...。

 

なんだか面倒くさい事になりそうなので、コーイチさんに付き合う事にしました。

 

行き先は「俺に考えがあるっ」と言うコーイチさんにお任せし、2人で札幌へ向かいました。

 

車の中では珍しくまじめな話となり、国際情勢についての話題なども。

 

そこで僕がコーイチさんに

 

「それでは問題です。近年特に経済発展が著しい5つの国を、その頭文字をとって何と呼んでいるでしょうか?」

 

と出題したところ

 

コーイチさん 「あ~、それは知っている。答えは

 

 

オナラで答えるんじゃないよっ!!

 

...まったく...困った人である。

 

そんな事をしながら約2時間、やって来ましたのは...なんと

 

 

 

白い恋人パーク

 

「白い恋人」で有名な石屋製菓さんの、チョコレートをメインとしたお菓子のテーマパークです。

 

 

家族連れや若いカップルで賑わう中、なぜオヤジ2人で...やれやれと思っていたらコーイチさんから

 

「写真を撮ってくれ」

 

と頼まれる。そこで中庭の「スイートハウス」の前で写真を撮ってあげました。

 

 

3度撮り直しの末、「これでいいかな」と満足しているので

 

「その画像、何かに使うの?」

 

と僕が聞くと

 

コーイチさん 「あぁ、『お土産ありがとう』のメッセージカードに

 

 

やめなさいっ!もらった方が迷惑ですっ!!

 

「そうかなぁ」と言いながら向かったのは『チケットセンター』。まさかとは思いましたがコーイチさん、迷うことなく2人分のチケットを購入し有料エリアへ。

 

 

施設内の撮影スポットで記念写真を撮ったり

 

 

「白い恋人」の製造工場を見学した後、コーイチさんが向かいましたのは

 

 

お菓子作りが体験できるワークショップ「ドリームキッチン」

 

 

不審に思い「何を考えているっ?!」と聞いたら

 

コーイチさん 「売っているものをそのまま渡すよりも、手作りした方が

 

 

重いっ!それは重いぞっ、コーイチさんっ!!

 

なんとか説得し、1階に降りて売店に行きました。

 

 

 

定番の「白い恋人」や、バームクーヘンなど美味しそうなお菓子がいっぱい並んでいます。

 

しかし10代のお嬢さんへのプレゼントとなると、これがなかなか決まらない。「あーでもない」「こーでもない」と迷っているうちに、お昼の時間になりました。

 

そこでコーイチさん

 

「腹がへったな。カツ丼食おうぜっ、カツ丼っ」

 

と言い出す。

 

どう考えても「白い恋人パーク」でカツ丼は食べられそうにないので、プレゼントの購入は後にして外に出ました。

 

近くに、以前から僕が気になっていたお店があるので、向かいましたのが

 

 

幸楽園 さん

 

ホルモン焼きや焼肉をメインに、ラーメンや丼物などもいただける昔ながらの食堂です。

 

カウンター席に座って

 

 

コーイチさんは迷うことなく「カツ丼」を、僕は「やきにく丼」か「カツめし丼」か迷った末「カツめし丼」を注文。

 

その後から入ってきた、常連と思われる「とんでもなく口の悪い」おじいちゃん3人組とお店のお姉さんとの「愛情のこもったキツめのバトル」を、必死で笑いを堪えながら待つこと30分。やってまいりました

 

 

 

カツめし丼

 

揚げたてのトンカツの上には、ちょっと甘めのソース。決して高級ではないけれど、この「食堂の味」がおいしいのです。

 

 

トンカツの下のふりかけが、なんともいい感じです。

 

 

食べ進めていくと、ご飯の間から焼肉数枚が登場

 

 

焼肉も看板メニューのお店です、甘辛いタレがうまいっ!

 

 

あさりの味噌汁も、しみじみおいしかったです

 

 

ごちそうさまでした。お店の雰囲気も含め、おいしくいただきました。

 

お店を出て、車に戻ったところでコーイチさんが「結局お返し、買えなかったな...」と言うので、僕が

 

「今回は無理して相手に合わせないで、自分が心から好きだなぁと思うものをプレゼントしたらどうだい?」

 

と言ったのですが...。

 

長い付き合いの中で思い起こすと、コーイチさんの好きな食べ物って「カツ丼」と、その他は

 

 

味噌ホルモン・ケンタッキーフライドチキン・山岡家の辛味噌ラーメン

 

...あとはケチャップ...。

 

言ってしまった後ちょっと後悔していたら、帰る途中でコーイチさんが寄ったのは

 

 

ケンタッキーフライドチキン

 

ここでお返し用に6ピースと、自分用に6ピースのパックを買っていました。

 

家に帰った後、ゆういちさんの家にケンタッキーを届け、そのまま2人でお酒を飲みました。

 

しばらくすると、ゆういちさんもやって来て

 

「ケンタッキー、喜んでいたよ。おいしい、おいしいって食べていたわ」

 

それを聞いたコーイチさん

 

「おおっ、そうかいっ!

 

 

いやいや、コーイチさん。そのキラリは...たぶん...

 

間違ってますよっっっ!!

 

おしまい