教える時は、いつでも、誰に対しても、まっすぐ向かい合っています。
そうすると、必ず浮上してくるのが、この話。
歌ってなんだろう?
なぜ、歌を習いに来て、何を知って帰るのだろう?
こと。
それは、哲学的な、かつ、精神論のような話。
先日、学校の合唱祭にでなければならなくて、でも、歌うのがつらいという学生さんがいらしてました。それだけをターゲットにしてるので、3週間あまりの短期決戦。
3週間で、驚くほど声がでるようになるなんてありえない。同じことを教えても、その人がどれくら努力するかによっても、また、その人の体がそれによってどれくらいの速度で反応してくれるかによっても、結果の出方は違うわけで。
ただ言えることは、正しい努力はその人にその時必要なご褒美を与えるということです。
その子と話をしていて、すごく感じたのは、何をがんばってもそこそこくらいにしかできるようにならないと思ってしまっているってこと。大きな結果でなくても、何かできるようになっているという実感をもてる機会が少ないんじゃないかなってこと。
10代半ばなんて、今思えば、なーんにもできなくってもまったく問題ない。そして、なーんでもできるようになるっていうことが保証されている素晴らしき時代。
いちいち、毎日、発見があって、もっとおもしろいことがあるんだ、世の中にはって思って朝起きるっていうことを彼女には、私を通して、声をだすことを通して、知ってもらえたらいいのかもしれないと思って、週2回のレッスンをしました。
実際のレッスンの中には、他の生徒さんにやっているのと同じように、声は、声帯で声を出すということでなく、体を使うということで出すのだというさまざまな方法とウォーミングアップを行い、毎日、これだけはお風呂場でやってねというトレーニングを教えました。
レッスンの中だけでも、部屋に入ってきたときと、帰るとときとでは、声の出方が変わっているんですよね。それをしっかり実感して、体に覚えこませるのが、一番大切。体が変わることを、頭で、スルーさせてしまうのが、一番よくない。
結局、彼女は、インフルエンザにかかって、合唱祭には出られなかったそうなのですが、後で、素敵なメールをくれました。3週間前にはあんなにしり込みしていたイベントに、「出られなくて残念。何よりも、毎日あった学校での練習にでるのが苦痛でなくなったのが、とても嬉しかった。」と。
このメール何度も読み返しました。本当に嬉しかったのは、私です。
苦しいときに、がんばれって声をかけても、あまりに役に立たない時があるのです。解決方法を教えてくれれば、それをするのにって、思う。それ、違うよね。。って言われっぱなしじゃあ、どうしたらいいかわからないですものね。
お役に立て、よかった。
歌を歌うことなんて、人生からみれば、小さなこと。言ってしまえば、大したことないもの。だから、そうやって、ちょっとがんばって乗り越えることができれば、もっと大きなことだったら、もっとがんばれば乗り越えられるってことですよね。
と、こうやってブログを書きつつ、自分に言い聞かせるのでした!
そうそう、3/15の午後、うちのスクールの生徒さんたちの何人かでライブをしますよ。発表会ではなくて、ライブです。サポートは私を初めプロのミュージシャンのお兄さんたち。たまには、すんごい緊張も刺激的でしょ。
興味がある方、当日お客様としていらしてもいいのですが、せっかくなので、思い切って出演してみてはいかがでしょうか?詳細は、こちらまでお問い合わせください。
しえすたボーカル&ミュージック
siesta.v.m@gmail.com
以前の模様です。