夢の世界も終わり。。。私は、新しい世界に立っています。 | 流血ピアニストは歌う!!

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オールアバウトミュージックな暴露話



no music no life

いやあ。。。

ライブやコンサートとは全然違うお芝居の公演。。

お客様より、堪能してしまったのは、私ではないかと自負しております!

まずは、多くの(本当にたくさんの方々)にきていただき、ありがとうございました!

で、さてさて、本題です。

5日ぶりにパソコンを開きました。iphoneを見ていたので、まあ、そんなに久しぶりなわけではないのですが。パソコンからの方が、じっくりといろいろ見れますしね。

アンケートも読ませていただいたり、facebookに役者達がのせているコメントを見たりして、あ、終わったね。と思っているところです。

感想などは、色々ありますが、一番印象に残ったことは、三島由紀夫ってすごい脚本書くなあということです。言語的にも、映像的にもとても立体感のある脚本を書ける人なのだなあと。

今回のお芝居は、すべて、私の書き下ろしの曲を演奏しています。幕間、劇中など。

よくもこんなに曲が生まれてくるなと自分でも思ったのですが、それは、三島の脚本によるものだと思っています。曲を書いている間は、役者の演技は、ほとんど見ていません。演出のAndy Utecと台本をつき合わせて、彼のイメージなども聞きながら打ち合わせし、後は、自分で日本語と英語の脚本を読み、そこからやってくるイメージを音にしていったというの作業です。

ただ、完全に決まった構成、サイズにはできないので、即興演奏のできるスペースを作るような曲つくりをしました。

台詞を言っている間に、使われている場合は、日々変わる役者の台詞の長さにぴたっとあわせていかなければなりません。この言葉から、この言葉までとか、この動作がきっかけで、この仕掛けまでとか。そういうきっかけは決まっていても、実際のタイムはおおよそのものです。

また、役者が、音程を変えて台詞を言い出すと、同じメロディーでも、音域を変えて演奏します。台詞のテンポに反応して、台詞回しが早い役者には、少し、ゆっくりめでアプローチしたりしつつ、その場の緊張を高めていったりという効果を、その瞬間瞬間に対応していきました。

大変だったでしょう

と見てくださったお客様には、いわれましたが、それは、まさに音楽のライブのようで、でも、いつもとは違うコラボで、本当に新鮮で楽しいものでした。

初めは、音楽に戸惑う役者さんたちも、音楽をうまく使っていくようになる過程をみるのも、わくわくして、さらに、こんなことしたらどうなるかななんて、ステージごとに楽しみがましていきました。

あと、1週間続いたら、どんな風に変化していったのかなとも今となっては、思います。

2時間ぶっ通しのステージで、私は、ずっと弾いているわけではありませんが、劇中、幕間と、タイミングを絶対外せない役割なので、気が許せません。3ステージある日は、どうなるんだろうと思いましたが、先ほども書きましたように、観客として、袖から毎回楽しんでいたので、飽きることなく、演奏させていただきました。

舞台袖の、薄暗い、狭いスペースで、台詞と、薄いカーテンごしに見える舞台の中に、ずっといて、地元の駅に戻ってくると、どこか別の国から、もどってきたあの日の感覚にも似た足取りでした。

それくらい魅力的な舞台でした。
そこに、一緒に参加することができて、私は、新しい扉を開いたのを実感しました。

扉は、自分で開かなければなりません。
でも、いつ、その扉が目の前にくるかは、わかりません。
そして、その扉がやってきたときに、全力で、開こうとしなければならないです。

開いた先の世界を想像しても、それは、まったくわかりません。

もう、あと何日もなく、2014年は終わります。
こんなに素晴らしい経験ができることは、喜び以外の何物でもありません。

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(葵上)


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(班女)

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(卒塔婆小町)

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(カーテンコール 右にジミーに写ってます)

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(打ち上げ中、、、その後、朝までコース。。)