俺は予選1組で7レーンだった。


1組は強豪揃いで、まず去年の全国チャンピオンのMくん

九州ランキング4位で福岡のSくん

九州ランキング5位で長崎のTくんがいた。

この組の全中出場者は俺を含めて4人。






召集所に行く10分前・・・・・・・



A先生「Mは抜け出すと思うから気にしなくていい。肝心なのは決勝でシードレーンを取ることだ。だから、お前はSとTに勝つことに専念しろ」


と言われていた。


それにプラス


A先生 「分かってると思うが、この大会の雰囲気は県内の大会とは全然違うんだ。正直に言うと全中より緊張するかもしれん」



まあ、競技場が全中の開催地より全然でかいしね・・・・・


俺「大丈夫ですよ。去年のジュニアオリンピックでこれ以上の雰囲気を経験してますから。」


A先生 「まあ、それもそうか!」


俺「それじゃあ、行って来ます」


A先生 「おう、スタンドで見てるからな」







時を戻して召集所・・・・・・・



何回も言うが、大分銀行ドームはでかい!


だから召集所からスタートラインまでが遠いのだ。


普通の県内の大会なら、召集所とスタートラインまでが目と鼻の先だから良いのだが


今回は全然違う。


役員についていき、3分かけてついた。


ついたときには前の競技である低学年男子100mHが行われていた。



8月なのに雨が降っていたせいで意外と寒かった・・・


でも、大銀ドームは屋根があるから濡れなかったけどねwww



役員「それでは、1組の選手はスタートラインについてください」


着ていた上着をぬいでユニフォーム姿になった。


よし!戦闘準備完了!


試走をして全員がスタートラインについた



放送「それでは共通男子110mハードル予選1組に出場する選手を照会します!!!」





選手紹介が終わった。

スターター「 on your mark 」


     「  set 」


号砲が鳴り響いて俺は飛び出した。


1歩目を踏み出したその瞬間だった!!


「パキリ・・・・・・」


俺「!!!!!」


腰に今まで感じたことない痛みが走った。


やべー・・・・・・・・


めちゃくちゃいてー・・・・・・・・・


1台目のハードルをスピードが乗っていない状態こえた


もちろん、ハードルに足があたる。


全然、スピードに乗れない・・・・・・


ずべてが悪循環だった・・・・・・・


MとSとTが前にいるのに気づいて気持ちがあせり、体に余計な力が入ってしまった


そうやって、パニック状態でゴールに飛び込んだ。





まじかよ・・・・・

なんだよこれ・・・・・・

こんなの俺のタイムじゃない・・・・・・

俺の走りじゃない・・・・・



痛みよりショックのほうが大きかった・・・・


結局、俺は予選を全体の6位で決勝に進んだ・・・


2時間後には決勝がある。


はやくA先生のところに行かなきゃ・・・








A先生 「腰のこともあるかと思うが、体が全然動いてなかったな」


怒っているのか、心配しているのか分からない口調でA先生が話した


俺「・・・・・・・・・・」


A先生「まあ、予選落ちしたってわけじゃないし、運がいいことに決勝のレーンは3レーンだ。端っこのレーンじゃなかっただけでも良かった」


俺「でも・・・・・・・・・」


A先生「もう、過ぎたレースを気にするな。決勝のことだけを考えろ」


俺「はい・・・・・・・・」





宮崎選手団のシートにもどって、俺は腰をアイシングしていた。


でも、腰の痛みはおそまらない・・・・


どうしようと悩んでいたとき、あることを疑問に思った。




そういえば、痛み止めって1錠や2錠で効かないときはもっと飲んだほうがいいのかな・・・


薬の入った袋を見た。まだたくさんある。


医者からは朝に1錠、夜に1錠ずつ飲みなさい!それ以外のときは飲まないこと!!


って言われてた。


・・・・・・・・・分かってる。


体に害があるってのはわかってるけど、今この状態で決勝を走ったら確実に俺は勝てない!!!


ええい、もうどうなってもいいや!!



俺は最後の手段として痛み止めを5錠飲んだ。


今、思うとバカですよね~~~~


真昼に5錠なんてきいたことないですよ!まったく!!




決勝に向けてのアップのときに、すぐに効果が現れた!!


俺「あ、あんまり痛くない!!!!」


確実に痛みが消えたわけじゃないけど、さっきのと比べたら全然ましだ


よし、これなら走れる!100%で!!





30分前になって召集所へ行った。


「8人になったな」と思った。


予選のときは賑やかだった召集所も決勝になると異様に寂しい・・・・・


みんな集中力を高めるために黙っていた。


そして役員についていき予選同様、スタートラインに移動した







緊張はしていなかった。でも・・・・・・・・・


予選と雰囲気が全然違う!!


スタンドにはびっしりと観客すわり独特の雰囲気が漂っていた。


全員がスタートラインについた。



かっこいいファンファーレーが鳴り響いた。


放送 「それでは共通男子110mハードル決勝を行います」





怒涛の拍手、歓声が大分銀行ドームに鳴り響いた



その5終わり
開会式は朝の9時にあった。

観客席に各県で分かれて座り、お偉いさんの話を聞いていた。

正直、すげー暑くて大変だった!

楽しかったから良かったんだけどね!




ほんでもって午前10時・・・・・・

俺の中学の陸上部(以下K中学)のメンバーが応援のために

バスを貸し切って宮崎からわざわざきてくれた。

九州大会は全中と違って開催地が近いから、みんなくることが出来たのだ。

つまり、うち以外の宮崎の中学校の陸上部がたくさんきたので宮崎の応援団はだいだい70人くらい!!

多いなーーーー



ちなみに、うちの来たメンバーは新チームの2年以下のみ・・・

3年は受験勉強やオープンスクールで来れないんだと・・・・・

俺「お~、やっときたか~( ̄▽ ̄)」

N「来ましたよ~、いや~バスに5時間はやっぱきつかったー(。-_-。)」

Nは後輩の一人で専門はハードルだ。

俺「K中学に何時集合したの?」

N「5時っす!」

俺「はえーなー(^^;;」


まあ、こんな感じで会話をしてました



少し、話がずれるけど

俺は後輩たちが大好きだ!(変な意味じゃないっすwww)

正直、言ってみんなかわいい!

こいつらから来年、全中に行くやつがいるといいなーー





話もどって大銀ドーム!

午前11時になってアップを開始した!

俺の予選は2時からある。

しっかり体をほぐして走ったんだけど・・・・


俺「・・・・・・・・・・・・・痛い(/ _ ; )」

やはり気持ちとは裏腹に腰の調子が悪かった・・

まあ、走れば何とかなるかと思ってあまり気にしなかったけど




アップを終えて招集場に行った。

招集場は選手、役員、顧問、付き添いなどがいて賑やかだった

俺は黙ってたけど・・・・・


役員「それでは男子110mHの人をスタートラインに移動します。ついてきてください!」


・・・・・・・いよいよか。

まだ決勝じゃないけど予選は大切だ。


・・・・・・・・全開で行くぞ!!!!




自分に喝をいれて俺はスタートラインへ移動した!



その4 終わり





大分銀行ドームを出て20分ぐらいたって

宿泊先のホテルに着きました!!

まあ、どこにでもあるビジネスホテルなんですけどね(・ω・)ノ

夜7時ぐらいになって食堂で夕食を食べました!

メニューは肉じゃが、サラダ、ご飯、味噌汁でした!

どれもおいしかったんですけど・・・・・・

肉じゃががすげ~冷めてた(ーー;)

食べ終わってから、県内の仲間たちとしゃべっていると

100mの県2位のHが話しかけてきた

Hは九州ランキング12位で決勝に残れるか微妙だった

俺「どうだい調子は?」

H「まあまあかな。お前、絶対決勝に残れるだろ?いいな~」

俺「いや、お前も絶対残れるって」

H「うん!絶対残りたい!!九州トップが全力で走るとこで勝負したい」

九州や全中になると優勝候補は予選では体力温存のため全力では走らない

まあ、あれだ!

オリンピックでボルトが予選を軽く走るのといっしょだ!

俺も、昔に先輩から

「8人全員が100%の力を出す決勝こそが本物のレースだ!予選で落ちるやつは本物のレースなんてしていない!」

って言われてな~

今になると、その言葉の意味がすごく分かる!

俺「まあ、お互い県代表として頑張りましょうや!!!」

H「おう!!!」






まあ、そんな感じで飯を食べた後はA先生の部屋に行ってミーティング!!

明日は何時からアップに行くのかとかを話し合いました

A先生「決勝のレースではシードレーンには入っときたいな」

シードレーンは4、5、6、7レーンの真ん中のレーンのことで

アウトレーンの2、3、8、9レーンより周りを見ることができ有利だ

シードレーンを獲得するには予選で4位以内に入る必要がある!

もう予選からMAXだな・・・・・・・

腰のことも心配だったけど気にしても仕方ないしな!!

もう死ぬ気でやるか!!!





自分の部屋に戻って一人になったら

ベットの上で横たわり集中タイムに入った。

これは大会前日にいつもやることで、明日のレースのイメージをする!

大好きないきものがかりの「風が吹いている」を聞きながらwww

集中タイムが終わったら、風呂に入ってストレッチをした!

時計を見たら9時半だったから、明日に備えてもう寝ることにした

そんな感じで8月4日は過ぎて行きました










決戦当日 2012年8月5日


めざましを6時にセットしてたのに、それよりも早く起きてしまった。

時計をみると朝の5時。

また寝ようと思ったけど体が

「疲れは全部とれましたよ~」

みたいな感じで興奮してたから、眠れなかった。

仕方ないので体を起こして朝シャワーを浴びた!

その後はゆっくりストレッチ。

テレビをつけるとオリンピックの女子100m決勝が行われいた

優勝したのは、ジャマイカのシェリーアン・フレイザー・プライス

北京に続き2連覇だった

すごいな、女性で10秒台か・・・・・



そして朝6時半に朝食。

出来たてでご飯がおいしかった。

そうして準備が完了したらバスに乗り決戦の地である大分銀行ドームへ出発!!

20分後に着いた


やっぱり、昨日と全然雰囲気が違う!!!

九州8県のトップアスリートが集結し、緊張感が半端じゃなかった

photo:01




ここにいる選手全員が勝負しにくる!

俺も絶対に負けたくない!!



開会式まであと1時間と迫っていた


その3 終わり