帯に惹かれて購入。発売即重版。しかも、退職刑事のシェアハウスとある。絶対にクセが強いメンツの物語に違いない。
そして、その予感は当たった。
新人刑事の牧野ひよりが念願の刑事課に配属されてから3ヶ月。しかし、仕事はお茶くみと雑用ばかり。意を決して、刑事課長の新木に食い下がると、ここで話をきいてこいといわれた場所は、退職刑事たちが暮らすシェアハウスだった。目当ての夏目惣一郎には追い返されるが、後から来た老人に促されて中に入ると、床に胡坐でジャージ姿の男がスポーツ誌を読んでいたり、ソファーには、白衣を着た男、お茶の用意をした盆を持った、アームカバーが目に付く男に、先ほどの老人と夏目惣一郎。
用件をちゃんと話さないのに、次から次へと男たちが勝手に話をしだし、只者ではないことがわかり、捜査協力を申し込んだ。ここはメゾン・ド・ポリス。凄腕の元警察関係者たちのシェアハウスだった。
退職したとはいえ、昔取った杵柄、本領を発揮して、難事件を解決に導く。ただの老人と思った伊達は、相当の財産とコネがあり、顔が利く。ジャージの迫田は、聞き込みが抜群に上手い。柔道の猛者でもある。白衣の藤堂は、元科警研。アームカバーの男は元総務の高平。彼だけ通勤。高平の助手である夏目は元凄腕刑事だが、今は雑用係。このクセ者たち、現役の刑事たちにも、顔が利く。難事件を解決に導いたことで、彼らの刑事魂に火がついた。
この面倒なおじさんたちに火をつけてしまった、ひよりは、他に事件はないか?と色めきだったおじさんたちに翻弄されまくる。ほぼ担当者とされ、上司との連絡係も押し付けられる。想像通りの展開だったが、痛快でページを捲る手が止まらない。次から次へと起こる事件に首を突っ込んでゆくのが面白い。クセ強すぎるメンツだが、仕事は出来るのがカッコい。、しかし、退職後にシェアハウスに住んでることからも、彼らにも抱えているものを想像させる。ひよりも大きなものを抱えている。まだ先が続きそうである。いつものクセで、映像化するとしたら、このキャスティングが良いと脳内劇場が始まった。