すMensa会員であることを自慢していた男がいた。
自己顕示欲が強く、承認要求も強く、
何より人を見下し、上司を見下し、
人を見て態度を変える男だった。
確かに頭はいい。
短期的な損得で行動を決めているようだった。
こういう男の人生はその後どうなるのか非常に興味がある。
いい年こいて幼稚な考え方に驚いたものだが、頭さえ良ければなんとかなるのか、あるいは成功するのか、転がり落ちるのか。
私はこの男に接して大いに苦しんだ。
人を見下し、やりたい放題、私は彼の土俵では絶対に勝てない。無理やり勝てない土俵に乗せられ、悩んだ挙げ句、
逃げた。
人生のたてなおしに大きなエネルギーを使い、多くのものを失った。
今となっては別に恨んじゃいないが、その後の人生に興味があるのは、因果応報というのはあるのかないのか確かめたいから。
バチがあたってザマミロっていうより、もっと単純に人生の浮き沈みに興味がある。
あれだけの頭の良さがありながら、超近視眼的に物事を捉えて損得感情で目の前のことに対応していくのが不思議でならなかった。
頭の良い人ほど腰が低いと思っていたが、そうでない人がいること。
その後の人生もうまくいくケースもあること。
落ちる人もいるが、そうでない人もいる。
そういう人の人生を見つめて自分が何を思うのかに興味がある。