レイチェル・カーソン
Rachel Carson (1907-1964)
今年はカーソン没後60年にあたる。
アメリカの海洋生物学者で作家。
1962年に『沈黙の春』(Silent Spring) を出版し、殺虫剤などの「合成化学物質」が及ぼす生態系への危険性を告発し、史上初めて環境問題について人々の目を開かせ、環境保護運動の始まりとなった。
また、後のアースディ (Earth Day) や、1972年の国連人間環境会議のきっかけとなった。
『沈黙の春』でカーソンが語った事は、現代の環境問題そのものに通じるものがあり、62年前に書かれたとは信じがたいほど衝撃を受ける。
殺虫剤(農薬)などの「合成化学物質」の無分別な大量散布(使用)は、生態系を乱し生物環境の大規模な破壊をもたらし、水、土、野生生物、そして環境が汚染されるのと同じことが人間にも起きる、とカーソンは『沈黙の春』の中で訴えた。
「人間も自然の一部にすぎない」
「人間だけ安全地帯に逃げこめるだろうか」
人間だけ例外ということはありえないのだ。
62年前の言葉とは思えないほど、今を生きる私たちにも響く。
今、私たちにできることは何か?
私たちがしなければならないことは何か?
と、あらためて考えさせられる。
レイチェル・カーソン 享年56歳。
奇しくも、今の私と同じ歳で亡くなったと思うと意味深である。
残念ながら、私はカーソンほど濃厚な人生を送ってこなかった。が、残された人生をカーソンのように濃厚に生きてみたい。
Sense of wonder
世界は不思議に満ちている
人生は不思議に満ちている