なごみーずアコースティックナイト

今から12年前の秋、新聞を読んでいたら伊勢正三さんの「なごり雪」をモチーフとした映画が公開されると知りました。
監督は大好きな大林宣彦さん。
主演は三浦友和さん。
ヒロイン雪子には新人須藤温子さん。
主題歌は「なごり雪」
映画の原案も伊勢正三さん。
ロケ地は大分県臼杵市。

これは見逃せないと封切りになったらすぐに観に行きました。たしかキャナルシティの中の映画館でした。

みごとにはまってしまい、エンドロールが終わって館内が明るくなってもしばらく席を立てませんでした。

封切館では二週間で上映終了。

もう一度みたいと思っていたら、市内の小さな映画館たしかももち浜のパヴェリアで上映。

そこにもすぐ観に行きました。

それでももう一度観たい。

北九州小倉で上映されることを知り、仕事が終わって片道一時間かけて観に行きました。

ひと月のうちに、同じ映画を3回も観に映画館に足を運んだのは私の人生の中で初めてのことでした。

副題は「あるいは五十歳の悲歌(エレジイ)」です。

どうしてこの映画にはまってしまったか…自分でもよくわかりませんでした。

ひとを好きになるのに理由がないのと同じですね。
恋愛は理屈じゃない…そんな感じでした。

とにかく会いたい=観たい。

それからしばらくして、映画のロケ地になった臼杵でイベントが開催されるのを知りました。

11月の初旬にある「うすき竹宵祭り」に映画「なごり雪」のヒロイン役で出演した須藤温子さんが、般若姫行列の姫役として参加するのです。

こんな機会はめったにない!

さっそく臼杵のホテルの予約をして、妻と二人で車で出かけました。

小倉にこの映画を観に行ったとき、妻を誘いました。
妻は途中で寝てしまったそうです。
「なごり雪」の歌は彼女も好きなはずですが、映画は彼女にとって退屈だったようです。

それでも臼杵まで泊まりがけのドライブができる、それがうれしいのか喜んでついて来ました。

まずは臼杵石仏へお参り。

火祭りの夜に、高校時代の主人公梶村祐作とヒロイン雪子がお参りするシーンが撮影されたところです。
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それから臼杵市内に入りロケ地を歩いて回りました。

映画のロケ地めぐりも初めての経験でした。

観光案内所でもらったロケ地マップを手に歩きました。

二王座歴史の道
ヒロイン雪子の家
ここは二王座にある民家で洋館の窓から雪子が発泡スチロールの雪を降らすシーンが心に残っています。

上臼杵駅(臼杵駅の駅舎はここで撮影された)
多福寺(主人公の母の葬儀があった)
小手川酒造(主人公の同級生水田の家)
ぷくぷく(主人公の実家、手芸品屋)

コスモス病院
40代後半になったヒロイン雪子が交通事故にあい意識不明の状態で入院していた病院のロケ地です。

ここは市街地から少し離れていて、さすがにここへは車で行きました。

映画の中でも雪子が危篤状態だと知らされて久しぶりに故郷臼杵に帰ってきた梶村(三浦友和)を高校の同級生水田(ベンガル)が駅まで迎え行き、その足で車で病院に連れて行くのと同じように急な坂道を車を走らせました。

そして稲葉家下屋敷跡にて、須藤温子さんを迎えてのトークショー。

入場券にふってある番号でくじ引きがあり景品にあたり、プレゼンターの須藤さんと握手できました(^^)

夜は竹宵祭り。
町中が光の幻想につつまれていました。

その日は臼杵に泊まりました。

続く